ノキアが1700円の格安ケータイ、世界の新興国市場向けに投入へ。

2012/04/12 18:31 Written by Narinari.com編集部

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日本からはすでに撤退しているものの、いまだ世界のケータイ端末市場では大きなシェアを握っているノキア。そのノキアがこのたび、新興国向けに超格安端末を発表した。ノキアはこれまでにも格安端末を新興国市場向けに投入してきたが、今回発表された「Nokia 103」は、同社の端末の中でも最安となる16ユーロ(約1,700円)だという。

ノキアの低価格端末と言えば、「Nokia 1202」(25ユーロ)や「Nokia 1280」(20ユーロ)などが有名だが、今回の「Nokia 103」はそれらよりもさらに価格を抑え、一方で機能を向上させている。

キャッチフレーズは「初めてケータイを購入する人にとって、最も手頃なノキアケータイ」で、もちろん、現在のケータイで主流の多彩な機能は一切ない。画面はモノクロ、カメラもなしと、あくまでも通話とSMS(ショートメッセージ)の送受信に特化したシンプルな仕上がりだ。

ただ、同じく新興国向けに発売された「Nokia 1280」よりもスペックは向上しており、特に電池の持ちについては「Nokia 1280」の待受時間が22日間、連続通話時間が8.5時間だったのに対し、「Nokia 103」はそれぞれ27日間、11時間と格段に向上。また、ゲームもプリインストールされている。

「Nokia 103」はまず、アフリカのナイジェリアで販売され、以降、世界の新興国市場へ徐々に販売網を拡大させていくとのこと。ナイジェリアで発表されたノキアのプレスリリースによれば、現在、世界の総人口である70億人の内、経済的な事情からケータイを保持できない人はまだ32億人いるという。こうした人たちに格安のケータイを届け、より便利な生活を享受してもらうことがノキアの戦略のひとつとなっているようだ。

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