美山&優香の“手紙の想い出”、西田敏行は「ペンフレンドの手紙が…」。

2012/04/11 04:07 Written by Narinari.com編集部

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7年の歳月をかけて製作されたアニメ映画「ももへの手紙」の完成披露試写会が4月10日、都内の日本青年館大ホールで開催され、主人公“もも”の声を担当した美山加恋、“もも”の母親役の優香、主人公たちを温かく見守る妖怪(見守り組)役の西田敏行らが登壇した。

「ももへの手紙」は、瀬戸内の小さな島を舞台に、父を亡くしたももに訪れる不思議な日々を描いた家族の愛の物語。先日行われた第15回ニューヨーク国際児童映画祭では、日本初のグランプリを受賞した作品だ。原案・脚本・監督を「人狼JIN-ROH」の沖浦啓之、作画監督を「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の安藤雅司、美術監督を「魔女の宅急便」の大野広司、作画を「AKIRA」の井上俊之、「猫の恩返し」の井上鋭、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の本田雄、「イノセンス」の西尾鉄也、「サマーウォーズ」の青山浩行という、豪華なスタッフが担当していることでも注目を集めている。

同作は4月21日に全国ロードショーとなるが、海外でも韓国(2012年夏)、米国・台湾・香港(時期未定)での公開が決定。この世界公開について沖浦監督は「公開国の詳細については、実は今日初めて知りました(笑)。驚いてもいるし、本当にうれしいです!」と喜びを語った。

“想いを届ける”が同作のテーマの一つとなっていることにちなみ、手紙で想いを伝えるとしたら誰に伝えたいかを問われた美山は「母ですね。小さいころから一緒に仕事の現場にいて、辛いこと、苦しいことを一緒に乗り越えてきたので…」、優香は「やっぱり家族です。母親役を演じて母の偉大さを痛感しました。近くにいるからこそ、伝えられないことを手紙で届けられればいいな、思います」、西田は「自分の両親かな。どちらも他界してしまっているのですが、特に母にはたくさんの愛情をもらった反面、反抗期には迷惑もかけてしまったので…。謝りたいですね」とそれぞれコメント。

今までで一番印象に残っている手紙は、美山は「祖母からいただいた手紙です。今までにたくさんもらっているんですけど、どの手紙も宝物です!元気をもらえます」、優香は「17歳で仕事を始めて、生まれて初めて父親から手紙をもらいました。心のこもったあたたかい手紙で、これから頑張ろう!と背中を押してもらった気がしましたね」、西田は「子どものころ、ペンフレンドというものがあってね。そこで仲良くなった女の子の手紙をこっそり学校に持っていって大切にしていたら友だちに見つかって。からかわれた挙げ句、先生に怒られた…という苦い記憶がよみがえりました(笑)」と、過去を振り返りながら想い出のエピソードを披露した。

会場には主題歌を担当した原由子からの動画メッセージも到着。原は「私は小さい頃からアニメが大好きでしたので、『ももへの手紙』に音楽で参加させていただけることになりとっても嬉しく光栄です。この映画への熱い想いを語ってくださった監督の想いにも感動しましたし、できるだけ監督のお気持ちに寄り添えるように心がけたつもりです」「お父さんを想うももちゃんの気持ちに、私自身の大切な人だったり、美しい故郷への想いをプラスして、心を込めて歌わせていただきました。素敵な映画ですので、どうぞお楽しみに」とコメントを寄せている。

映画「ももへの手紙」は4月7日(土)より広島・愛媛先行公開、21日(土)より全国ロードショー。

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