時を超えた“マックの恋物語”、妻の誕生日に夫が贈ったサプライズ。

2012/04/08 13:47 Written by Narinari.com編集部

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長い結婚生活、相手を本当に大切に想うのなら、時には言葉や態度でその気持ちをハッキリと伝えることも必要。米国のある男性はそんな目的を果たすため、先日約50年ぶりにマクドナルドの制服に袖を通し、あるサプライズを妻に贈った。

米放送局NBC系列KARE-TVによると、この妻へのサプライズを実行したのは、ミネソタ州クリスタルに住むスティーブ・リュードベリさん。彼が愛する妻クリスティンさんと出会ったのは1960年代、共に16歳の高校生の頃だった。現在2人は大切なパートナーとして結ばれ幸せな生活を送っているが、結婚したのは1996年とわずか15年前のこと。夫は紆余曲折を経た、出会いから結婚までの空白期間があったからこそ「この人と離れたくない」と思うに至ったと言い、妻にサプライズを贈る気持ちにも繋がったという。

16歳当時のスティーブさんは、クリスタルにあるマクドナルドでアルバイトをしていた。車を買おうと一生懸命働く中、年頃の彼がいつも気にしていたのは、客としてやってくる同年代の女性。調理スタッフとして働いていた彼はカウンター対応の仲間と、かわいい女の子がやって来たらレジ番号の前に「13」という数字をつけるとの暗号決めていた。以降、仲間から「13」と伝えられた際は、出来上がった商品を直々に持ってカウンターに出て、女性の顔を見ては仲間内ではしゃいでいたそうだ。

そんなある日、再び「13」と聞こえてきたスティーブさんは、いつものように出来上がったハンバーガーを持ってカウンターへ。そこにいたのは、当時16歳だったクリスティンさんだった。一目見て「彼女が世界で一番美しい女性だと思った」と恋に落ちた彼。その想いは彼女にも通じ、ほどなくして2人の交際が始まった。しかし、高校を卒業して彼が大学へ進学すると、次第に関係は疎遠となってしまい、2人の交際もそこで終了。その後、仕事に就いて米国中を転々としたスティーブさんは別の女性と結婚し、こうして2人はそれぞれの道へと歩み出したことで、もう交わることはないかに見えた。

ところが、結婚生活が破綻して独身に戻ったスティーブさんは1990年のある日、再びクリスティンさんに連絡。このとき彼女は娘をもうけていたものの、シングルマザーとして頑張っていた。連絡をきっかけに再び距離を縮めた2人は、1996年になってついに結婚。再会してから2人はお互いの存在がいかに重要かを認識し、現在まで幸せな生活を送っているという。

そして迎えた、今年の妻の誕生日。夫は変わらぬ愛情を伝えようと、あるサプライズを考えた。それは出会ったときの状況を再現し、お互いに楽しんだ青春時代の幸せな気持ちを思い出そうというものだ。

夫はまず、高校時代に働いたマクドナルドへ出向き、計画への協力を要請したところ、オーナーもこれを快諾。久しぶりに制服に袖を通して、店内の調理スペースで妻の到着を待った。そこへ「誕生日パーティーをしよう」と夫の姉妹に誘われた妻が到着。カウンターで妻がフィレオフィッシュを注文すると、協力者のレジの青年が調理スペースに向かってこう叫んだ。「2の13です!(レジ番号2+暗号の13)」。

妻が商品を待っていると、目の前に現れたのはすっかり年を取ったものの、あの時と同じようにハンバーガーを運び、この日の誕生日を祝ってくれる夫の姿だった。期せずして16歳の思い出を蘇らせてくれた夫のサプライズには、妻もいたく感激。カウンター越しに熱い口づけを交わし、さらに抱き合って改めて愛を確かめ合う2人の姿に、店内にいたスタッフたちも一緒になって喜び、2人にとっても素晴らしい思い出が作れたようだ。

その後、愛車のBMWに乗って仲良く店を後にしたという2人。お互いを愛する気持ちを忘れず、これからも幸せな時間を築いていってもらいたい。

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