妻夫木聡が“31歳で高校生役”、武井咲は「そばで見られて良かった」。

2012/03/19 15:47 Written by Narinari.com編集部

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俳優の妻夫木聡(31歳)と女優の武井咲(18歳)が3月19日、名作コミックを三池崇史監督が映像化した映画「愛と誠」の完成報告会見に出席。三池監督と共に、作品に賭ける情熱や見どころ、撮影の裏話などを語った。

「愛と誠」は、作・梶原一騎、画・ながやす巧による名作コミックが原作。超不良の太賀誠(妻夫木)に、余りに純粋なお嬢様の早乙女愛(武井)が常軌を逸した献身を捧げる、究極の“運命の恋”を描いた作品だ。

「31歳にもなって高校生を演じました(笑)」の妻夫木の挨拶から始まった今回の会見。妻夫木は脚本を初めて読んだときには「ふざけた映画だなと(笑)」と感じたそうだが、「三池さんの作品はよく観ましたが、歌って踊ってというのはなかったですね。宅間さんが脚本だったので、コメディ部分なども生かされていたと思います。出来上がりを観たら、自分が想像した以上におもしろい映画になっています!」と、完成した作品には手応えを感じているという。

一方、武井は「私は映画の台本を読むこと自体が新しかったです。監督、妻夫木さんに初めて会ったときは緊張しました。芝居は現場でつけてもらったりして、楽しかったです。私は早乙女愛を演じて、本当に純愛映画だなと思って、ラストシーンは感動しました」と、撮影を振り返った。

妻夫木は、武井の印象を聞かれると「咲ちゃんはとても堂々としていて、本当にまだ18歳? と今でも思っています。しっかりしていて頼りになる存在、自分のほうが甘えちゃいます」と、“大人”な武井に感心しきりの様子。また、演技の面では「早乙女愛という役柄は、尋常じゃない一方的さ。純愛すぎる純愛さが可愛いけれどウザイ。その境目をうまく演じていてすごいし、おもしろかった」と絶賛している。

逆に武井から見た妻夫木は「現場に行く度、(アクションシーンが多く)妻夫木さんがボロボロで、『大丈夫ですか?』と言いたくなりました。妻夫木さんの学生服姿をそばで見られてよかったです(笑)。それと…、台本をしっかり読まなくていいのかなと思える現場でした(笑)」と、やはり“31歳の高校生”がツボだったようだ。

そんな2人を三池監督は「キャストは自分の中でのいちばんの理想があって、そこからアタックしていったら、トップの2人(妻夫木さん・武井さん)がやってくれるっていうのでマジですか?と(笑)」と、イメージ通りの理想のキャスティングだったことを告白。「監督は何もできないので、キャスト・スタッフに補ってもらうんです。つまり、監督は助けてくれる人を呼び集めるのが仕事。今回は集まったメンバーがとても贅沢でした。その贅沢さと作風のギャップ、それがこの作品のポイントです」と見どころを語った。

映画「愛と誠」は6月16日より新宿バルト9ほかで全国ロードショー。ほかのキャストは斎藤工、大野いと、安藤サクラ、前田健、加藤清史郎、一青窈(特別出演)、余貴美子、伊原剛志、市村正親など。音楽は小林武史、振り付けはパパイヤ鈴木が担当している。


☆映画「愛と誠」ストーリー

過去への復讐を胸に東京にやってきた超不良の誠。
東京でも屈指の名家のひとり娘で、正真正銘のお嬢様である愛。
天と地ほどに何もかも違う“美女と野獣”ともいうべきふたり、だがそこには“運命の恋”があった―。

愛に一方的な思いを寄せ「君のためなら死ねる―!」とエネルギッシュに叫ぶメガネ優等生・岩清水や、誠に目をつける番長&スケバングループまでもが加わり、全員が純愛へと暴走するカオス状態に。
何があってもへこたれない愛のどこまでも惜しみない愛情は、かたく閉ざされた誠の心の扉を開けることができるのだろうか!?

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