妻に「100万本のバラ」を贈る、カザフスタンであの名曲が現実に。

2012/03/11 15:46 Written by Narinari.com編集部

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日本では加藤登紀子が歌い、広く愛されている名曲「百万本のバラ」。もとは旧ソビエト連邦の歌謡曲なのだが、そのソ連を構成する国のひとつだったカザフスタンでは今、本当にこれだけのバラを買い求めた男性が現れたとして話題を呼んでいる。

露紙プラウダや露通信社リア・ノーボスチによると、100万本ものバラを購入したのは、カザフスタン南部クズロルダに住む男性。彼は先日、口論をしてしまった妻に「申し訳ない」との気持ちに苛まれ、妻を驚かせた上で、きちんと謝罪しようと考えた。そこで男性は地元の花屋へと出向き、「100万本のバラを用意して欲しい」注文したそうだ。

これに驚いたのは、花屋のほう。前例のない大量注文に、花屋は急いで大都市の首都アルマトイに発注した。実は普段クズロルダで流通しているバラは、自国産のものは1割程度に留まり、残りの9割は「オランダやエクアドル、中国、ウズベキスタン」などの外国からの輸入品で流通量が限られているため、そう簡単に100万本ものバラを集められないからだ。

その本数だけ聞けば冗談かと思ってしまうところだが、男性はバラの代金をきっちり前払いしたというから、購入は本気そのもの。カザフスタンにおけるバラ1本の価格は、一般的に「500から1,000テンゲ(約300円から600円)」で、旧ソ連国家で広く祝われる国際婦人デー(3月8日)の祝日には「2,000テンゲ(約1,200円)」まで上がるという。花屋はバラの合計代金については明かしていないが、単純にかけ算すれば、300円×100万本で最低でも約3億円、最高で約12億円ほど支払った計算になる。

さすがに花屋も「大きな割引を約束した」とも伝えられているが、いずれにしても妻への謝罪のために男性が大金を費やしたのは事実。結局、100万本のバラはオランダから輸入することで無事揃い、男性の自宅へ配送される予定となった。果たして夫のありったけの気持ちを妻はどう受け止めたのか、その結果が大いに気になるところだ。

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