オスカー受賞のメリルが来日、日本に「未来は、希望は、絶対ある」。

2012/03/07 00:59 Written by Narinari.com編集部

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英国初の女性首相となったマーガレット・サッチャーをメリル・ストリープが演じ、アカデミー賞主演女優賞の受賞などでも話題を呼んでいる映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」。そんな同作の日本公開(3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか 全国ロードショー)を前に、メリルとフィリダ・ロイド監督が来日、プレミア試写会舞台挨拶を実施した。

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、英国初の女性首相となり、その強い信念と強力なリーダーシップから“鉄の女”と呼ばれたサッチャーを描いた作品。単なる政治家の偉人伝ではなく、妻として、母として、国のリーダーとして力の限り闘い続けたひとりの女性の感動の物語だ。

この日、メリルは黒のフェラガモのコートジャケットにプラダの靴を履き、TASAKIのパールネックレスと指輪をつけて登壇。自身29年ぶりとなるオスカー受賞の瞬間の心境を聞かれると「ものすごくハッピー!この歳だから感動しないわと思っていたけど、頭が真っ白になって、興奮したわ」と振り返った。

今回の来日についてメリルは「とても光栄です。3.11から1年。未来は、希望は、絶対あると伝えたいわ」、フィリダ監督は「日本に来るとすごく謙虚な気持ちになります。本作は非常に自信があります。楽しんでもらえると思うわ」とコメント。そして、英国の元首相役に米国人であるメリルを起用した意図について、監督は「サッチャーは初の女性首相で、世界中の超大物スター。人間として素晴らしい。彼女を演じるには、同じように世界的なスーパースターが必要だった。また、サッチャーは冷酷な面もあるので、温かく、ウィットで共感できる人がよかった。本作は政治映画ではなく、権力を持った人間の栄光と挫折を描いた映画です」と説明した。

また、このプレミア試写会には、マーガレット・サッチャー就任当時に首相を務め、本人とも交流が深い中曽根康弘氏が来場。メリル、監督と対面し、握手を交わす一幕もあった。中曽根氏は映画鑑賞後、「サッチャーさんとはサミットで5年間ご一緒していましたが、政治家としてはこうあるべきだという姿を映しだし、ご本人がよく現れていました。困難に遭遇した時の政治家はみな同じです。サッチャーさんは愛情ある女性らしい面もあります。世界中の政治家にこうあるべきだと示しているいい映画で、感銘を受けました」とコメントしている。

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