中国の110番が電話料金未納? “都合アナ”流れ「どうやって通報?」。

2012/03/01 10:15 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


緊急事態や事件・事故などを警察に通報するための電話番号“110番”。利用する場合は一刻を争う事態に巻き込まれている可能性が高く、いち早く交換手につながることが望ましいが、先日、中国では110番通報をした際に「お客様の都合により通話が出来なくなっております」といった、いわゆる“都合アナ”の自動アナウンスが流れ、物議を醸している。

中国メディア山西新聞網などによると、この一件は2月25日22時半ごろ、微博(中国版ツイッター)に投稿されたつぶやきで発覚した。ユーザーは「大同市(山西省)の110番が電話料金未納で止められている」「いったいどうやって110番通報できるんだ?」と投稿。多くのネットユーザーの関心が集まるとともに、事態を重視した地元公安局が調査に乗り出すことになった。

公安局が実際に110番をかけて確認したところ、確かに指摘された自動アナウンスが流れる。とは言え、緊急電話である110番は、そもそも電話会社に料金を支払う必要がなく、料金未納で止められる事態はあり得ない。そこで原因は別のところにあると判断。調査を進めたところ、通信ケーブルの切断が原因と判明した。

しかし、ネットユーザーからは、今回の騒動に「大同市って110番が必要ないほど治安が良いのか」「私たちの納める税金が少ないから電話料金を払えなかったんだね。かわいそうに」「今日ってエイプリルフールだっけ?」など、皮肉交じりのコメントが続々と寄せられている。

なお、大同市の110番は26日の明け方に無事復旧したというが、こうしたケースは実は初めてではなく、昨年8月に別の場所でもあったことが報告されている。その際は広東省茂名市でオートバイ泥棒を目撃した市民が110番通報したところやはり繋がらず。通報から2時間も遅れて警察が現場に到着したことから、問題になったそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.