海底に沈む“謎の物体”に騒然、直径60m程度の円盤状の何かを発見。

2012/02/01 05:36 Written by Narinari.com編集部

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人間の手により次々に開発されていく陸地に対し、地表の7割を占める海には、まだまだ未知の世界が広がっている。昨年8月、スウェーデンの海底探査社が北欧バルト海の海底で、円盤状の“謎の物体”2つが沈んでいるのを発見したのだが、今もまだ正体がわからないままとあって、欧米メディアを中心に大きな話題となっているようだ。

この“謎の物体”を発見したのは、スウェーデンで深海調査を行うオーシャン・エクスプローラー社。チームリーダーを務めたピーター・リンドバーグさんによると、昨年8月、バルト海で9日間にわたって海底探査を行った際に発見したものだという。実はバルト海は海底探査を行う専門家たちから「難破船研究所」(米ヤフーニュースより)と呼ばれるほど過去に沈んだ多くの船が眠っているエリアで、同社も難破船の捜索を行っていた。

しかし、リンドバーグさんらのチームはこのとき成果を得られず、調査からの帰還途中に最後の調査として海底に音波を向けたところ、「300フィート下(約90メートル)」(米ニュースサイト・ハフィントンポストより)に突然奇妙な形をした物体を捉えたという。そこに映し出されたのは400メートルの尾が付いた「直径60メートル」(英紙デイリー・メールより)の巨大な円盤状の物体で、彼らはそこから200メートル離れた地点でも、類似したもう1つの物体を見つけた。

この2つの発見に、それまでの調査で「とても疲れていた」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)彼らも大興奮。なぜなら、20年近くさまざまな調査を行ってきたリンドバーグさんですら、「こんな物は見たことがない」という不思議な物体だったからだ。

一体この物体は何なのかは誰もが知りたいところだが、このときは残念ながら「コストがかかりすぎる」との理由で、物体の引き揚げを断念。現在もバルト海に沈んだままだが、話に関心を寄せる人々からの寄付も多くあるそうで、チームは「バルト海が穏やかになる5月」(米ヤフーニュースより)を目途に、引き揚げに挑戦するとしている。

正体が分からないこともあり、市民や専門家からさまざまな意見が挙がっているというこの物体。リンドバーグさん自身、最初に見たときは「『海底にUFOがあった』と皆に言わなくては」と思ったそうで、その不思議な形状を見た人からは「UFOではないか」との声も少なくないようだ。

一方で現実的に考えれば、以前沈んだ船の一部と考えるのが自然で、「1800年代終わりごろに建造されたロシア軍艦では」との意見をリンドバーグさん気にかけているという。ただその場合、知られている限り該当する軍艦はもっと小さいだけでなく、当時は「バルト海をパトロールしていなかった」との疑問点も残るそうだ。

果たして今回見つかった謎の物体は何なのか、欧米で大きく報道され、注目度はさらに高まっていることもあり、リンドバーグさんは潜水艦を使って「富裕層の観光客を連れていきたい」(デイリー・メール紙より)とツアーも検討しているという。

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