バニビは戦国時代の“中立国”、「独自のポジションで頑張る」と抱負。

2012/01/23 15:40 Written by Narinari.com編集部

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1月18日に5thシングル「トキノカケラ」をリリースしたバニラビーンズが、22日、タワーレコード新宿店で、11日間計22ステージにわたるインストアイベントを締めくくった。

タワーレコード新宿店はこの日、「トキノカケラ」のCDに付く握手会参加券が配布終了となる盛況ぶりで、会場を満杯に埋め尽くした約200人のファンが見守る中、レナとリサはバニラビーンズのライブではおなじみのSE「VANILLA BEANS」に乗って登場。ライブは代表曲の「ニコラ」でスタートし、自己紹介のMCに続く2曲目では新曲「トキノカケラ」を披露、マイクスタンドを使いながらの印象的なポージングと、切ない曲調でフロアの観客を魅了した。

続くMCでは一転、「今回のCDは5曲入り1000円ジャストでお買い得!買わなきゃ損!!」とバナナの叩き売りのようなトークが炸裂。会場の笑いを誘った後は、新譜のカップリング曲「イェス?ノゥ?」と、ピチカート・ファイブのカヴァー曲「東京は夜の七時」をたて続けに歌い、煽られたフロアが2人の動きにあわせて、手拍子や手の振りを一緒に行なうなど、会場は一体となって盛り上がりを見せた。

そして最後のMCではレナとリサが、一連のインストアイベントを振り返ってそれぞれコメント。直前に歌った「イェス?ノゥ?」の歌詞の一節を引用したレナは、「5年目ともなると、辛いことや大変なこともたくさんありますが、“今居る場所は 選んだ答え 泣きたい夜も たくさんあるけど 答えいつも ここにある”。私にとっての“ここ”とはこのステージのことです!」と足元のステージを力強く指差し、客席からは大きな拍手が起こった。

また、レナ流の言葉で、今のバニラビーンズの活動についても語り、「(自分以外の人のことを1番に、)自分のことを2番目に考えられたら世界はうまくまわるんじゃないかと最近思います」「1番になることも大事だけど、実はトランプゲームでは“2”が一番強いゲームもあるんですよね」「初心を忘れずに、独自のポジションでこれからも頑張って行きたい」とコメント。アイドル戦国時代と呼ばれる中で、中立国的なポジションを確立しているバニラビーンズならではの思いを熱く語った。

続いてリサは「こんなにたくさんの人が集まってくれて、本当に感謝しています。たくさんイベントがあったけど、握手会とかで『バニビに会えて良い日になったよ』と言ってもらう言葉に励まされてここまできました」と話し、その後は感極まって涙を見せる場面も。しかし最後は笑顔で「でも私たちはまだまだこんなもんじゃないって思ってます。これからも走り続けるバニラビーンズについてきて下さい!」と締めくくり、会場からは惜しみない拍手が送られた。

今年の秋で5周年を迎えるバニラビーンズが、この日最後に選んだ曲は、デビュー曲の「U love Me」。曲のラストで、2人が向かい合って手をあわせる振り付けで、レナとリサはお互いの顔を見ながら大きな笑顔を見せ、ステージは温かい雰囲気に包まれたまま幕となった。

29日には「『トキノカケラ』インストアライブ アンコール編@タワーレコード川崎店」で、新譜のインストアイベントを終了させるバニラビーンズ。5周年yearとなる2012年のバニラビーンズがどこまで走り続けるのか。2人から目が離せない1年になりそうだ。

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