「ヒミズ」の主演2人は何点? 園子温監督「染谷65点、二階堂64点」。

2012/01/15 02:57 Written by Narinari.com編集部

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「行け!稲中卓球部」などで知られる古谷実原作の映画「ヒミズ」の初日舞台挨拶が1月14日、都内の新宿バルト9で行われ、昨年のヴェネチア国際映画祭で日本人初の快挙となる最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)をW受賞した染谷将太と二階堂ふみ、そして園子温監督がお揃いのヒミズTシャツで登場した。

「ヒミズ」は「愛のむきだし」や「冷たい熱帯魚」など、国内外で高い評価を受ける園監督にとって初の原作もの。映像化にあたり「魂に忠実でありたいと思いました。初めてだったので、原作の持っているところを崩さないように努力しました。ストーリーで原作どおりの部分はセリフもそのまま使うようにしています」と原作の雰囲気を大切にしながら細部までこだわったという。

そんな同作でW主演を務めた染谷と二階堂は、園監督の現場の感想を「とても自由な現場でした。自分のやりたいことをやらせてもらえました」(染谷)、「崖から落ちそうなところで撮影をしていたなという感覚がありました。なかなかヒミズの世界から抜け出せず、現場の最後が朝終わってそのあと学校に行ったのですが、事故にあいそうになってしまいました。かすり傷程度でしたが」(二階堂)とコメント。一方、園監督は撮影時の2人を「もっともっと素晴らしい芝居ができるとどんどん成長していって、謙虚でなおかつ大胆な二人でした」と振り返った。

撮影現場では園監督は染谷を45点、二階堂を4点と評したが、初日を迎えた2人を改めて採点。結果、染谷は65点、二階堂は64点で、「これから二人とも役者として大きくなると思うので『いまがピークじゃないぞ!』ということでこの点数にしました。最初の出足が染谷くんのほうが上だったので、男と男の友情も踏まえて、1点だけ差をつけさせてもらいました。二階堂さんのほうが低いほうが面白いかなと思って(笑)」と、点数に込めた意味を明かした。

また、原作者の古谷から「あなた達のおかげです ありがとうございます」と書かれた直筆メッセージボードのサプライズプレゼントも。これに染谷は「芝居をする側と原作者さんとの関係って難しいと思うのですが、こういう言葉をくださるというのはうれしいです」、二階堂は「すごいですね…もう、本当にうれしいです」と喜びを語った。

映画「ヒミズ」はヴェネチア映画祭での公式上映では多くの観客が涙し、8分間のスタンディングオベーションが起こった青春感動作。主演2人に加え、渡辺哲、吹越満、でんでんなどの園子温作品常連、そして窪塚洋介、吉高由里子、AAAの西島隆弘、鈴木杏らが脇を固めている。

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