ウソの名前が仇で“強制送還”、米少女が違法移民と間違えられる。

2012/01/09 03:42 Written by Narinari.com編集部

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2010年に家出して以来、ずっと行方知れずになっていた孫娘を探していた米国の女性が、先日、Facebookで居所を掴むという出来事がありました。しかしこの孫娘が居たのは、米国内ではなくコロンビア。その背景には少女がついた嘘と、米入国・税関管理局(ICE)の手違いがあったようです。

米放送局WFAA-TVやFOXなどによると、孫を自力で探し続けていたのはテキサス州ダラスに住むロレーン・ターナーさん。彼女の孫ジャカドレインさん(当時14歳)は、2010年秋に家を飛び出しました。大好きだった祖父の死や両親の離婚など、立て続けに起きた辛い出来事がきっかけで、反抗的になっていたようです。そして彼女はヒューストンまでたどり着いたものの、そこで盗みを働き警察に逮捕されてしまいました。

そのとき咄嗟の判断だったのか、ジャカドレインさんが警察に伝えたのは偽の身分。すると、架空だったはずの名前は22歳のコロンビア人女性、しかも違法移民として指名手配されていた女性の名前と一致してしまい、先のICEが彼女の身元を拘束してしまったのです。

ICEは身分確認のためにジャカドレインさんの指紋採取などを行いましたが、なぜかその手続きが完了するのを待たずに、コロンビアへの“強制送還”を決定。結果、彼女は2011年4月にコロンビアに送還され、到着後は政府から労働許可証を受け取って釈放されたそうです。

その後、彼女は家政婦などの仕事をしながら生活していましたが、ときどきFacebookにメッセージを書き込んでいたところを、ずっと捜索していたロレーンさんが発見。地元警察の協力を得て、居場所を突き止めるに至りました。

在コロンビアの米大使館を通じて帰国を申請した際には、彼女はコロンビア移民局に何らかの理由で拘束されていたという、さらなる困難も待ち受けていましたが、最終的には1月6日、無事に米国へ帰国できたそうです。

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