相場予想外し“お詫び金”配布、つぶやき転送ユーザー集めて手渡し。

2012/01/08 07:18 Written by Narinari.com編集部

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年が明けたばかりの元日、中国広東省深セン市のある広場に、多くの微博(中国版ツイッター)ユーザーが集結した。彼らの目的は「お金をもらうため」。実はこれ、昨年微博でひとりのユーザーが発したつぶやきに端を発したもので、株式市場予想を見誤った男性が公約通りに“お詫び金”を支払おうと、ユーザーを呼び集めたものだった。

中国メディア中国網絡電視台などによると、事の始まりは2011年11月30日夜のこと。“天朝老鉄”と名乗る男性ユーザーが自身の微博アカウントで「来年まであと1か月ある。年内に上海総合株価指数は3,000ポイント以上で寄り付くはず。もしそうならなかった場合は2012年元日、このつぶやきを転送した人全員に100元(約1,220円)を支払う!」と豪語した。

すると、このつぶやきは瞬く間に転送されていき、たった2時間で100人以上のユーザーが転送。その後も続々と転送され、期限である12月3日20時半の時点で2,000人以上のユーザーによってこのつぶやきは広まっていった。

一方、男性のつぶやきとは裏腹に上海総合株価指数は下降を続ける。そして12月30日の上海総合株価指数は2,199ポイントと、自身がつぶやいた11月30日(2,333ポイント)よりも下回る結果となり、男性の予想は完全に外れてしまった。

しかし、この男性が素晴らしいのは公約を守ったこと。1月1日、微博上で伝えた日時・場所に多くのユーザーを集め、マスク姿で登場した男性は友人4人とともに黙々とお金を配布した。男性たちの手には20万元(約240万円)分の100元札が握られており、足りなくなる場合を想定してキャッシュカードも持参してきたという。

ただ、実際に指定場所に現れたユーザーの数は男性の予想を下回り、最終的には6,100元分(61人分、約7万4,000円)しか配布できなかった。これは深セン市やその近郊以外のユーザーが現れなかったこと、そして男性の言葉をネットユーザーが信じていなかったからということが大きな要因だろう。

結局、用意した19万元以上のお金を手渡すことができず、残念な気持ちでいっぱいのようだが、彼は再びお金を手渡せる機会を設けるとともに、残った現金は慈善活動などに寄付する意向を示し、今回の活動を最後まで全うすると約束している。

何はともあれ、集まったユーザーはちょっとした“お年玉”を手にすることになり、笑顔で帰途についたそうだ。

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