東日本大震災の復興支援のため、16年ぶりの再結成が発表された女性5人組バンド「プリンセス・プリンセス」のボーカル・岸谷香（旧姓：奥居）が、再結成に至るまでの経緯や、再結成に込めた想いなどを公式ブログで明かしている。

6日付けのエントリー「私の思い」によると、岸谷は昨年3月11日の地震の際に「身の凍るような恐怖を感じ」「テレビのニュースに釘付けになり」、「信じられない」と思いながら泣いていたという。そして、長い間、引きこもっていたそうだ。

家の中にいる間、考えたのは子どもたちのこと。子どもたちが大人になったとき、「ごく普通の、今の自分のような生活が、果たしてできる未来なのだろうか、今の大人がみんな死んじゃった後、残された放射能や原発の問題を、この子達をはじめとする若い世代みんなでなんとかしていく、って事が、可哀相で不安で。。。」と将来を案じ、「何か一つでも助けてあげたい、困難を回避させてあげたい」と思うに至ったという。

そこで、どんなに小さなことでも何かをしようとしたときに、仲間の存在に気が付いた。岸谷は「それを気が付かないふりして通り過ぎたら、きっと死ぬ時に後悔するにちがいない、と思った」と、当時の胸中を振り返っている。

それから「ずっと本当にできるのか、やれるのか、メンバーやスタッフに会い、相談し、実際に音も出してみたの。15年ぶりに」と準備を重ね、「よし、やれる！」とGOサインが出せるようになったのが昨年末のことだったそうだ。

そして最後は「みんなで一緒に、一人ではとてもできない大きな支援をしよう！」と呼びかけ、エントリーを結んでいる。

1983年から1996年まで活動し、“プリプリ”の愛称で親しまれたプリンセス・プリンセスは、ガールズバンドの草分け的な存在として活躍。「世界でいちばん熱い夏」「Diamonds ＜ダイアモンド＞」「M」などヒット曲を連発した。再結成は1月6日に発表。再結成公演「PRINCESS PRINCESS TOUR 2012　〜再会〜」は11月3日と4日に仙台サンプラザホール、11月20日、21日、23日、24日に日本武道館で開催する。