5年間不明の愛犬がバスにいた、“どこか”から家に帰る途中だった?

2011/12/07 02:23 Written by Narinari.com編集部

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英国で先日、5年前に行方不明になった愛犬が見つかり、喜んでいる女性がいる。失踪当時いくら探しても見つからなかったこの犬、今回発見されたのは自宅近くを走る路線バスの中だったそうだ。  

5年ぶりの帰宅を果たしたのは、英中部ソリハルで暮らす女性パット・オーツさん(48歳)の愛犬Tボーン(12歳/オス/スタッフォードシャー・ブル・テリア)。生後8週目でオーツさん宅にやってきたTボーンは、オーツ家の3人の子どもと一緒に大切に育てられていたが、そんな幸せな時間は5年前に突然消え去った。

英紙バーミンガム・メールやテレグラフなどによると、2006年9月3日、家が停電になったときにTボーンは忽然と姿を消した。当時オーツさんは、すぐにポスターや新聞で情報提供を呼び掛けたものの、残念ながら発見には至らず。家族全員がショックを受け、彼女自身も泣き崩れて眠れない夜を繰り返すも、一向に吉報は来ぬまま時間だけが過ぎる日々。英国では人気犬種が盗まれる犯罪が少なくないそうで、彼女はTボーンもその被害に遭ったと思い、「もう2度と会えない」(英紙デイリー・メールより)と覚悟していた。

しかしそれから5年経った先日、無事に生きていたTボーンは思わぬところで見つかった。ソリハルと近くの都市バーミンガムを結ぶ路線バスの運転手が、車内に乗っていたTボーンを発見。そのときTボーンには嚢胞(のうほう)があり、体調を心配した運転手が獣医のもとへ連れていった。そこでマイクロチップの有無もチェックされ、飼い主であるオーツさんに“発見”の吉報がもたらされたという。

連絡を受けたオーツさんは、思いもよらぬ知らせに当初は信じられず、喜びのあまり「泣き叫んだ」そう。そしてすぐに再会を果たした彼女は「バスの中で見つかった」と聞き、妙に納得したとも。実はTボーンが家で暮らしていたとき、オーツさんはよく彼を車に乗せて出かけていたそうで、彼はその習慣を覚えていたのかもしれない。

今回、乗っていたバスが自宅近くを走る路線だったのは偶然だったのか、はたまた家に帰ろうとしていたのか、真実は分からないままだが、とにもかくにも運転手の好判断により無事に5年ぶりの再会を果たしたオーツさんとTボーン。嚢胞の手術には300ポンド(約3万6,000円)ほどかかるが、オーツさんは「クリスマスまでに彼を回復させられるなら問題なし」(英紙メトロより)と話しており、久々にTボーンと過ごすクリスマスが楽しみで仕方がないようだ。

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