ゲームばかりの夫を「売ります」、義母も賛成した妻の投稿に予想外の反響。

2011/11/25 10:12 Written by Narinari.com編集部

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交際中は最高のパートナーと思っていたのに、結婚してみたら意外な一面がボロボロと――良きにつけ悪しきにつけ、そうした経験をしている夫婦は多いことだろう。米国に住む21歳の女性も、最近そんな状況に悩まされたそうだ。11月8日に人気ゲームが発売されてからというもの、22歳の夫はそのゲームに没頭。そんな夫の姿にうんざりした女性は義母にも相談した上で、インターネットのコミュニティサイトに「夫売ります」と投稿し、これが大きな反響を呼んでしまった。

米放送局ABCによると、驚きの行動に出たのはユタ州ローガンに住むアリーゼ・バデリーさん。軍に所属していた夫カイルさんと昨年結婚したばかりの彼女は、彼のアフガニスタン駐留が終わり、楽しい結婚生活を満喫できると思っていた。ところが、1本の人気ゲーム発売でその期待は砕かれてしまう。米国で11月8日、戦争を舞台にしたFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)の大人気シリーズ最新作「コール・オブ・デューティー モダン・ウォーフェア3」が発売。北米と英国を合わせ、初日だけで「700万本」(米放送局ABC系列KTVXより)売れたというこの作品をカイルさんも手に入れ、すぐに始めた。

それからというもの「ゲームに没頭」(ABCより)する毎日となったカイルさん。そのハマりっぷりは、彼自身も「普通じゃない」(KTVXより)と認めるほどだというが、それには彼なりの理由もあるそうだ。

彼はアフガニスタンで背中にケガをしてしまい、それが原因で最近軍を辞めたばかり。このゲームをしていると「まだ軍にいる多くの友人たちと繋がっていられる」と感じるという。しかし、画面にずっと張りついている夫に、妻アリーゼさんはどうにも歯がゆい思いが募ったようだ。

ゲームを買って来てからの3日間、ほぼゲームをしているだけの夫を「見もしなかった」という妻。そのとき、彼の母親とインターネットを見て時間を過ごしていたアリーゼさんは、コミュニティサイトの「クレイグスリスト」を見て、義母に「彼がゲームを止めるつもりがないなら、クレイグスリストで彼を売ろうかしら」と言い放った。ところが、これを聞いた母親も「まあ!いいじゃない。やりましょうよ」となぜか乗り気に。そこで2人は、本当にクレイグスリスト上へ「夫売ります」との投稿を行ってしまった。

そこには、ゲームばかりしている22歳の夫について「世話は簡単、3時間から5時間おきに食べ物と水を与えて」などと説明し、まるでペット扱い。わずか2行足らずの説明だったが、この投稿直後からアリーゼさんのもとには、夫婦の実情を察して「多くの電子メールが殺到した」という。「私はしっかり躾けられたので、彼と交換しましょう」と男性からのアプローチもあれば、「深刻な状況なので、あなたたちにカウンセリングをしたい」と申し出る女性まで現れた。

こうした反響が思いのほか寄せられ、驚いたというアリーゼさんも「誰も問い合わせてくるとは思わなかったけど、親切で素晴らしい多くの返事をもらった」と感激。実は今回の投稿が「すべて冗談」だと明かした彼女は、「私は夫を愛しているし、彼も私を愛してくれているわ」と夫婦の絆をしっかり分かっているという。11月24日の感謝祭には、親類と一緒に仲良くフロリダへ旅行に出発したそうで、アリーゼさんもやっとゲームを離れた夫との時間を充分満喫しているに違いない。

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