咳したら口からキューの先端、12年間頭痛などに悩まされた原因だった。

2011/11/21 11:19 Written by Narinari.com編集部

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12年間もの長きにわたり、原因不明のインフルエンザのような症状に悩まされていた女性が英国にいる。頭痛や鼻水、鼻づまりなどにずっと苦しみ続けてきたが、最近になってその原因が判明。実は病気などではなく、12年前に彼女の身に起きた事故が問題を引き起こしていたそうだ。

英紙デイリー・メールやサンなどによると、英中部の街リンカンシャー州ブロートンに住む31歳の女性チャンテル・フェイルさんは、以前からインフルエンザのような症状が治らず悩んでいた。ずっと頭痛や咳がおさまらないだけでなく、時には顔が膨らむなど明らかにおかしな状態が続いていたが、医者も具体的な原因を突き止めるには至らず。状況は改善しないまま、気が付けば12年もの時が流れていた。

しかし最近になって、彼女の体に異変をもたらしていたのは病気ではないことが判明。なんと12年前に体の中に飛び込んだ異物が原因だったのだ。

1999年の年末、若かりしき頃のフェイルさんは、家族と友人の男性が待つパブへと出かけた。そしてフェイルさんがパブに到着すると、友人の男性はハグをして喜びを表そうとしたのだが、不運にも持っていたビリヤードのキューをフェイルさんの口の中に突っ込んでしまい、彼女はそのまま病院へ向かうハメに。彼女の顔は「数週間も腫れ続けた」ほどひどい状態だったが、レントゲン検査を受けるか聞かれたフェイルさんは「必要ないと思って」断ってしまったという。この時点で細かな検査を行わなかった彼女は、結局「鎮痛剤だけ渡されて」(サン紙より)帰ったそうだ。

ところが、この事故の後から彼女の体調に異変が生じる。暖かい時期なら花粉症のような、寒い冬ならひどい風邪をひいたのかと思わせる状態が、頻繁に起きるようになった。それでも、「頭痛や病気が事故と関係してるとは思わなかった」というフェイルさん。その都度病院に通ってもはっきりした原因が分からず「医者を困惑させていた」という。

そんな彼女に先日、悩みが解消する大きな出来事が起きた。その日もまた、いつもの症状を起こしていたフェイルさんが激しい咳をすると、突然「堅い物が口の中に飛び出て来た」そう。見ると、それは大きさ約2センチほどのビリヤードのキューの先端部。これに驚いた彼女は、急いで病院へ向かい医者に事情を説明すると、彼女の頭をCTスキャンで撮影し、具体的な検査が行われた。

その結果、12年前の事故でビリヤードのキューが彼女の口の中に入った時、先端部だけが頬骨を突き破って副鼻腔内に残り、さらに鼻腔へ移動したため吐き出せたと判明。しかも、この先端部はレントゲン検査には映らない物質でできていたため、これまでに診察したどの医者も「異物が副鼻腔内にあると思わなかった」可能性が高いそうだ。医者から「生きているのも運が良い」と言われたというフェイルさん、異物が出てからは以前のような不調も見られず、3人の子どもと落ち着いた生活を過ごせるようになっているという。

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