山田五郎が“和製タンタン”に、自前で用意した青セーターにコート姿。

2011/11/13 06:49 Written by Narinari.com編集部

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スティーヴン・スピルバーグ監督最新作の映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」のチャリティー試写会&トークショーが11月12日に都内で行われ、評論家の山田五郎、モデルの堀内葉子、海洋冒険家の白石康次郎氏が登壇した。

この日、山田はタンタンと同じ青セーターにコート姿で登場。イベントMCから“和製タンタン”との紹介を受け、「髪の毛も少なくなってきて、“タンタン”といえるのもあと数年ですが(笑)」と語り、会場を沸かせた。ちなみにこの衣装は自前で用意したものだという。

山田は「タンタンの冒険」について「原作本はベルギーのものなのでアメコミとは違いシックでおしゃれな色合いですよね。タンタンが少年記者の設定なので、時事問題が盛り込まれていて大人になってから読み返しても、新たな発見があるので子どもから大人まで幅広い方々に楽しんでいただけると思います」と絶賛。

日本の著名なCG作品を手がける監督に聞いたところ、「(作業量やコンピューターのスペック等が膨大になってしまうため)クリエイターが押してはいけないスイッチがあるらしいのですが、本作はそのスイッチを連打しているらしいんですよ、さらにクリエイターのみならず人間が押してはいけないスイッチにもついに手をかけているとのことで、そのCG技術の高さに驚嘆していました」と、映画版はその道のプロも驚くほどの出来映えであることを明かした。

堀内は「3DのCGがすごく綺麗で、びっくりしましたが、そのあとすぐにストーリーに惹き込まれていきました」と、夢中になって観たそう。特に印象に残っているシーンとしては、「冒険を続けていく中で出てくる砂漠のシーン」を挙げ、「タンタンとスノーウィーのナイスコンビぶりも見逃せないポイント」と見どころを語った。

また、白石氏は「タンタンは射撃が得意だとか、アクションがすごくできるとか、すごい特技があるわけではないけれど、好奇心と冒険をしたいという熱意が自分を突き動かしているところが、僕自身とも重なり、とても似ていると思いました」とほかの人とはまた異なる視点で「タンタンの冒険」を見つめていたという。特に印象に残っているのは海上のシーンで、「僕が船上から見ている実際の風景に非常に近く、今まで見た映画の中でも一番忠実で3DCGなのに違和感は皆無でした」と、海洋冒険家から見ても納得の出来映えなのだそうだ。

また、映画にちなみ“冒険”について聞かれると、山田は「“冒険”という言葉を聞くと、白石さんのような屈強な方がイメージされると思いますが、僕らのような文化的な人間でも冒険、チャレンジはできるし、実際映画化に用いられた原作本三冊(金のはさみのカニ、レッド・ラッカムの宝、なぞのユニコーン号)はいずれも1940年代に書かれたもので、政治的に文化が抑圧された中でエルジェが勇気を持って書き続けた冒険作であると思います」と、自身の“冒険観”を披露。

そして堀内が「一般的に男性の方が冒険心が旺盛だと思うので女性は冒険心みなぎっている男性に惹かれるところがあると思います。実際に私も、冒険心のある方のほうがタイプです」と語ると、山田が「女性は、冒険する男性が好きとかよく言いますが実際冒険すると怒られますよね(笑)」と返し、会場の笑いを誘った。

「タンタンの冒険」は、世界中を飛び回り、スリルと興奮に満ちた冒険を最高に面白い記事にまとめ上げる少年記者タンタンと、相棒の勇敢な白いフォックステリアのスノーウィが主人公の物語。ベルギーで生まれた原作の同名コミックは世界80か国語で翻訳され、2億部以上を売り上げている。今回の映画化は構想30年、スピルバーグ監督初の3D作品として注目を集めており、日本では12月1日より全国超拡大ロードショー。

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