人助けした直後に助けられる、パンク修理手伝った女性に命救われた男性。

2011/11/12 13:27 Written by Narinari.com編集部

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先日、米国のある男性は、高速道路でパンクして困っている女性を見かけたため、道路脇に停車して修理を手伝った。そして、修理を終えて先に出発しようと車を走らせるとすぐに心臓発作を起こし、心肺停止の状態に。この突如訪れた命の危機に、今度は後方から走ってきた先ほどの女性が気付き、彼女の助けもあって一命を取り留めたそうだ。

米放送局ABC系列WQOW-TVやカナダ紙ウィニペグ・サン紙などによると、この一件が起きたのは11月5日夜、米ウィスコンシン州の高速道路上でのこと。妻アンさんと共に、カナダのマニトバ州ウィニペグから運転してきた61歳のビクター・ジーズブレットさんは、道路脇に停まっている1台の車に気が付いた。この車に乗っていたのは、ウィスコンシン州オークレアに住むサラ・バーグさんと、いとこのリサ・メイヤーさん。2人が乗っていた車がパンクしてしまい、停車して修理をしていたところ、彼が手伝いに現れてくれたという。

そのおかげでパンクの修理はほどなくして終了。そのためジーズブレットさんは自分の車に戻り、先にその場を後にした。ところがそれからわずか数分後、彼の体に異変が訪れる。妻アンさんに「すぐに助けを…」と話して道路脇に車を停めると、間もなく彼は心肺停止の状態に。アンさんは携帯電話を手に取り救急車の手配をしながら、道路上に出て通り過ぎる車に向かって助けを求めようと手を振り始めた。すると、そこに通りかかったのはさっきパンク修理を手伝ったばかりの女性たちの車。2人は必死に助けを求めるアンさんに気付くと車を止め、ジーズブレットさんのもとへやってきたという。

実は2人は、地元の病院に勤めている看護助手だった。彼の様子を見て迅速な処置にかかり、心臓マッサージなどの蘇生術を開始。そこに通報を受けた救急隊も現場に到着し、状態を聞いた隊員らは2人と共に蘇生術を続けた上でAED(自動体外式除細動器)を続けて3回作動させると、ジーズブレットさんは「再び呼吸を始めた」(WQOW-TVより)という。

その後、高速道路から直接ヘリコプターで病院に搬送されたジーズブレットさん。現在は「深刻な容態ながら安定した状態」で、翌日にはバーグさんに直接感謝の言葉を伝えたそうだ。

警察関係者は、彼を救ったのは妻アンさんとパンク修理のお返しとなった2人の行動による「チームプレー」と称賛。また別の関係者は、もし彼がパンクの修理を手伝っていなかったら、助けてくれる人を見つけるまでもっと時間がかかっていたはずと推測し、そうなれば「違う結果になっていた」(カナダ紙ウィニペグ・フリープレスより)と話している。善き行いが善きことを招き、命を救ったケースとなった。

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