22歳がポーカーで7億円ゲット、世界大会で参加6,865人の頂点に立つ。

2011/11/11 09:17 Written by Narinari.com編集部

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カジノの本場といえば、米ラスベガス。先日、ここでポーカーの世界一を決める「ワールドシリーズ・オブ・ポーカー(WSOP)2011」が開かれた。自分の勝負時を見極め、いかに多くのチップを取り込むかが勝負となるこの大会も42回目。871万5,638ドル(約6億7,000万円)もの優勝賞金を前に、参加者約7,000人との闘いを制したのは、22歳のドイツ人大学生だった。

11月8日、この日ラスベガスのリオ・オール・スイートホテルにあるペン&テラーシアターで最後の闘いに臨んだ2人は、大学を休学し、プロのポーカープレイヤーとして活躍している22歳のドイツ人男性ピウス・ハインツさんと、「かつて自動車塗装工だった、チェスのプレイヤー」(米紙ラスベガス・レビュージャーナルより)という経歴の35歳のチェコ人男性マルティン・スタツコさんだ。

この大舞台に立つため、7月から「世界85か国、21歳から91歳までの6,865人」(米紙ラスベガス・サンより)の挑戦者たちが、参加費1万ドル(約78万円)を払って集まり、数多くの闘いを繰り広げた。勝てないと思えばチップを抑え、行けると思えば強気に張ってチップを呼び込む。しかし、時間の経過と共に賭けなくてはならないチップ数の最低ラインも上昇するため、勝負を見極めてどれだけ多くのチップを取れる時に取れるかが大きなポイント。そして、全チップを失くした人は次々に敗退していく。

この日、午後6時から始まった決勝大会のステージにやって来たのは3名。ここで、最初に地元ラスベガス出身で26歳のベン・ラムさんが脱落し、残ったのはハインツさんとスタツコさんの2人となった。その後、6時間以上に渡って2人はプレーを繰り返し、日付が変わった9日午前0時15分になって、ハインツさんさんの優勝が決定したという。

これで賞金約872万ドルのほか、ドイツ人初のチャンピオンの称号や賞品となる「金のブレスレット」(ラスベガス・レビュージャーナル紙より)を獲得したハインツさん。今年はポーカーでの獲得金額が「8万3,286ドル(約650万円)」に留まり、「大学への復学も検討していた」(英放送局BBCより)という彼は、一夜で約100倍となる賞金を稼ぎ「信じられない気持ちだ」と大喜びだ。

一方、敗れたスタツコさんも「勝てなかったのは残念だが、ゲームには満足している」(ラスベガス・レビュージャーナル紙より)と潔いコメント。とはいえ、2位となったスタツコさんも543万3,086ドル(約4億2,000万円)、3位のラムさんは402万1,138ドル(約3億1,000万円)を獲得した。こうした勝者を見て、ほかのプレイヤーたちも「来年こそは」と、早くも意気込んでいるに違いない。

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