相次ぐ旅行ハプニングを乗り越えプロポーズ、列車事故遭遇も無傷で決意。

2011/10/12 15:02 Written by Narinari.com編集部

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時に不運な出来事が重なった場合、「3度目の正直」で済むのはまだ幸運。それまでの流れを断ち切れずに、「2度あることは3度ある」時ほどやっかいなものはない。しかしそんな不運に陥った時こそ、当たり前に過ごす日常の幸せに気が付くものだ。68歳の英国人男性は、59歳の恋人を連れて10週間に渡る米国旅行をする間に、次々と天災や事故に遭遇した。それらをすべて無事にやり過ごした時、彼女の大切さを知った男性は予定になかったプロポーズをして結婚を決めたという。

このカップルは英南西部デボン州トーキーで暮らす68歳のエディー・ローラーさんと、59歳のナンシーさん。7年前に交際を始めた2人は今年の春、ナンシーさんの還暦記念を兼ねて「カリフォルニアに住む彼女の姉妹」(英紙デイリー・ミラーより)に会いに行こうと、10週間の米国旅行に出かけた。しかし、ごくごく普通に幸せな旅の思い出を作るはずだった2人に待っていたのは、不運なハプニングの連続だ。

カップルに次々と襲ってきたのは、当時日本でも報じられた異常な自然現象の数々だった。まず、ペンシルバニア州では「50年間で初めて」という竜巻警報に直面すると、テネシー州ナッシュビルでは「13年に1度のセミの大発生」(英地方紙サウスデボン・ヘラルドエクスプレスより)に遭遇。さらに、ルイジアナ州ニューオーリンズで約36度に達する熱波を体験したかと思えば、ネブラスカ州では大洪水まで起きた。それでも旅を進めていた2人に対し、最後に恐ろしい列車事故が襲ってくる。

6月24日未明、シカゴからカリフォルニア州エメリービルへと向かい、ネバダ州を走っていた列車にトラックが衝突。6人が亡くなる大きな事故となったこの列車に、2人は事故車両の隣の車両に座っていたという。粉々にガラスが砕けた窓の外には大きな炎が見え、パニックの中で慌てて周囲に広がる砂漠の中に逃げた2人。この後、検査のために病院へと運ばれると、そこでナンシーさんの姉妹との対面が叶い、ようやく安堵の瞬間を迎えたそうだ。

そして皆で昼食へと出向き、平穏な気持ちを取り戻したエディーさん。この時、彼は事故でけがをした多くの乗客も目の当たりにして、2人が無傷で逃げ出せたことを「どれだけ幸運だったか」と思ったそうだ。

愛すべき存在を失った人もいる中、自分と一緒に無事で切り抜けた彼女の存在の大切さに改めて気付いたエディーさんは、その席でナンシーさんにプロポーズ。ナンシーさんは「お互い結婚する気はなかった」と言うが、一連の出来事を踏まえた上での彼の気持ちが伝わり、これを受け入れた。すると、彼女の姉妹からネバダ州とカリフォルニア州の境に位置するタホ湖という観光地を教わり、翌日、急遽そこで2人の結婚式を挙げることに。

多くの不運を乗り越えた先で、最高の幸せを手に入れた2人。ただし、湖に向かう彼らには最後の障害が待ち受けていた。乗っていた車がまさかのガス欠を起こし、式が5時間遅れの夜7時半からとなるなど、最後まで旅行はハプニング続き。しかしそんな状況で結ばれたからこそ、ナンシーさんには「まるで夢のよう」な結婚式を味わえたそうだ。

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