実習先で見た機密をSNSで暴露、ウィキリークスに憧れた台湾の大学生。

2011/10/12 12:15 Written by Narinari.com編集部

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世界各国の政府や企業、個人などに関する機密情報を公開するサイト「ウィキリークス」に憧れた台湾の大学生が、先日、台湾外交部の機密情報をFacebookに書き込むという一件が起きた。

中国メディア台海網などによると、台湾の大学生・黄くんは夏休み期間中、外交部に属する機関で実習生として働く機会を得た。すると、作業中に彼は呂秀蓮(台湾の政治家)ら著名人に関する多くの資料を発見。記者志望の彼はとても興味をかきたてられ、「これはスクープに違いない」と“台湾版ウィキリークスの記者”気取りでFacebookで情報を暴露するとともに、機密をたやすく閲覧できる外交部のセキュリティの甘さを皮肉るコメントもつづった。

黄くん自身は、ひょっとするとこの行為がそう簡単に見つかるとは考えていなかったのかもしれない。しかし、この機密暴露はすぐに発覚し、実習前に機密保持誓約書にサインしていたことなどから、取り調べを受けることに。黄くんは「資料の名前は見たけれど、中身そのものは見ていない。機密情報もネットに流していない」と嫌疑を否定したものの、最終的には家宅捜索を受け、自宅で使用していたパソコンのHDDなど洗いざらい調べ上げられることになった。

台湾の刑法132条によれば、非公務員が機密情報を漏洩した場合は「1年以下の懲役、拘留、あるいは300元以下の罰金が科される」とある。現時点では具体的に黄くんにどのような罰が下されるかはまだ明らかになっていないが、学校側による処罰も含め、何かしらの処罰を受けることは避けられなさそうだ。

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