楽天退団の山崎武司選手が別れの挨拶「ここに来て、本当によかった」。

2011/10/10 01:55 Written by Narinari.com編集部

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来季の戦力構想から外れ、今季限りで楽天を退団することになった山崎武司内野手が、公式ブログで別れの挨拶と感謝の言葉をつづっている。

10月9日付けのエントリー「ご報告」では、まず、「報道等で、すでにご存じかと思いますが、今シーズン限りで楽天イーグルスを退団することとなりました」と退団を報告。球団からは「たくさんのねぎらいの言葉や花道を……」と言ってもらい、一度は引退を考えたものの「どうしても自分の気持ちに決着をつけることが出来ず、1パーセントでも可能性があるのなら、現役続行したいという気持ちに素直になろうと自由契約という道を選ぶことにしました」と、退団の道を選んだ理由を説明している。

2004年オフにオリックスを退団した際には、「野球が大嫌い、二度とバットもボールも握らないと自暴自棄になっていた」という山崎選手。しかし翌年、新規参入の楽天に入団してからは「仙台の、東北の温かいファンの皆さんのおかげで野球が大好きだった子供の頃の自分に戻ることが出来ました」と、野球を心から楽しむことができたそうで、現在までを「夢のような7年間」と振り返っている。

また、3月11日に起きた東日本大震災にも触れ、「自分たちがやれることは必ずクライマックスに出場して、被災地の皆さんに喜んでもらえるようにと、それだけを目標にやってきましたが、その約束も守れず、自分だけこの地を離れることになり責任を感じています」とも。そして、エントリーの最後はこう締めくくっている。

「7年間、本当にありがとうございました。皆さんに負けないように、僕も最後まで諦めずに頑張ってみます。仙台は、イーグルスファンは最高でした。ここに来て、本当によかった」。

山崎選手は1968年11月生まれの42歳。1986年のドラフト2位で中日に入団後、長く1軍と2軍を行き来するシーズンを過ごしていたが、1995年頃から徐々にレギュラーに定着、1996年には39本塁打を放ち本塁打王に輝いた。以降は中日の主軸として活躍したが、2002年オフに平井正史投手とのトレードでオリックスへ。オリックスでは在籍2シーズンで戦力外となり、2005年から楽天の中心選手、“顔”的な存在として打線をけん引してきた。2007年には43本塁打、108打点で本塁打王と打点王のタイトルを獲得。今年8月には史上17人目、歴代最年長で400本塁打を達成した。

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