初時代劇の満島ひかり「所作が大変」、映画「一命」の完成披露で告白。

2011/09/27 04:15 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された「一命」(10月15日より全国公開)の3Dプレミア完成披露試写会が9月26日に都内で開催され、市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、三池崇史監督が出席した。

「一命」は、滝口康彦が1958年に発表した「異聞浪人記」が原作。貧しくとも愛する人と共に生きることを願い、武家社会に立ち向かった2人の侍の生き様を描いた作品だ。今年5月の第64回カンヌ国際映画祭では、同映画祭史上初の3D上映されたことも注目を集めた。

主演を務めた海老蔵は「この映画は、三池監督の下にスタッフ・キャストが1つになって作った作品です。こうして皆様に観ていただくことが出来て、大変ありがたく、そして嬉しく思います」と挨拶をした後、昨年の暴行事件と謹慎にも触れ「私事ではございますが、皆様には大変ご心配をおかけしまして申し訳ございませんでした」と謝罪。そして「たくさんの皆様から、ご叱咤とご声援をいただきまして本当に感謝しております」と謝意を述べ、「今後は新たな気持ちで精進、努力していく覚悟でございますので、どうぞよろしくお願いいたします」と誓った。

また、カンヌ国際映画祭にも出席した瑛太は、海外の観客の反応について「(作中に登場するある“衝撃的なシーン”で)席を立たれた方も何人かいらっしゃったくらいなのですが、日本でこれから公開され、皆様に観ていただく場合、その時は席を立たずに3Dメガネを外していただければ、衝撃はある程度抑えられるかもしれません」と言えば、すかさず三池監督が「ちゃんと観て下さいよ(笑)」とツッコミを入れる一幕も。

時代劇に初めて出演した満島は「所作は本当に大変でした。一歩歩くだけでも、息を吸うだけでも、どんなふうに立ち振るまえばいいのか分からず難しかったです」と撮影を振り返り、「監督からは、撮影初日に『もう少しIQを上げて演じてくれ』と、言われたので、そこからは自分の中ではIQを高くして(笑)、品をもって演じるようにしました」と裏話も披露した。

そして、「今、命を懸けて、守りたいもの」について問われた4人は、それぞれ「今であれば、大阪で暮らしている年老いた父親と母親ですね。僕の全ては、その2人が恋愛をして、一緒になったところから始まっているので」(三池監督)、「ありきたりかもしれないですが、僕の場合は、家族と歌舞伎が非常に大事な、かけがえのない存在ですね」(海老蔵)、「やっぱり家族ですね」(瑛太)、「私は、自分の生まれながら持ってる本能みたいなものは命を懸けて守っていきたいですね」(満島)とコメント。

最後に三池監督は「この作品で3Dカメラを初めて手にしました。本来であれば不安になると思うんですが、スタッフ、キャストみんなで、無謀ともとれるその冒険を楽しみました。我々は代表として今日ここに立ってますが、総勢200人を超えるスタッフ、キャストが、自分たちがここに生きているという誇りを込めて、時代劇というジャンルを絶やさないために作り上げました。そして、技術は進んでも、撮っている中身というのは変わらず、新しいとか古いとか、そういうものは関係ないんだということが証明できたと思っています」と語り、イベントを締めくくった。



TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.