ピッチ脇に住む熱烈サポーター、地元サッカーチームを愛しすぎて引っ越し。

2011/09/21 16:13 Written by Narinari.com編集部

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“サッカーの母国”英国には、プレミアリーグの有名クラブから、ずっと下のリーグの小さなクラブに至るまで熱烈な応援をしてくれるサポーターがいる。下部リーグに所属するウィスベックタウンF.C.というクラブにも熱烈なサポーターがいるのだが、その中の一人、フリープログラマーのスペンサー・ラーハムさん(41歳)は、あまりにチームが好き過ぎて、本拠地内に建てられたピッチ脇のアパートに住み始めたそうだ。

英ニュースサイトのスモールワールド・ニュースサービスや英紙メトロなどによると、ラーハムさんは今から20年前、ケンブリッジシャー州ウィスベックに引っ越してきた。この街にはウィスベックタウンF.C.が本拠を構え、彼は1995年に初めてホームスタジアムに足を運んで試合を観戦して以来、すっかり「夢中になった」という。

特に2005年以降は、アウェイの1試合を見逃した以外はすべての試合でチームを応援。さらにプログラマーの仕事を活かしてチームのウェブサイトも手掛けた。あまりに応援へ行くため、ホームスタジアムを「第2のホーム」とまで言い切るラーハムさんだが、ある日、そんな彼にとっては衝撃的とも言えるクラブチームの計画を知ることになる。それは、ホームスタジアム内に建っていたチームの施設をアパートに改装しようというもの。これを聞いたラーハムさんは、このアパートに入るのは自分が「一番の適任者」(英紙メトロより)と、迷わず引っ越しを決断したそうだ。

もうすぐ引っ越す予定だというラーハムさんの新居があるのは、大好きなチームが試合や練習を行うピッチのすぐ隣。窓の外を見れば、目の前にタッチラインがあるほどの近さだそうで、寝室からはグラウンド全体が見渡せる。また、アパートのバスルームは選手が使うロッカールームから壁を挟んだすぐ隣にあり、「チーム内の会話も聞こえる」(スモールワールド・ニュースサービス)というから、ファンにとってはこれ以上ない環境だ。

そんな特等席での生活を手にして「これなら試合を絶対に見逃さないね」と大興奮。今までは街の中心部で生活をしていたが、「知らない家主に家賃を払うより、少なくとも良いお金の使い方だ」とも話し、納得の住環境を手に入れたようだ。

それだけに「多くの人から招待してと頼まれ」(メトロ紙)てもいるそうで、試合の時はベッドを動かし、寝室をテラスにして観戦するという。まずは、13歳と10歳の娘と一緒に部屋から見るのを楽しみにしているものの、多いときには400人が訪れるという観客の一部が「窓の前に立つかも」というのが、いま唯一の不安なのだそうだ。

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