キスした少女を村から追放、警察官が長老らを説得しなんとか村に戻る。

2011/09/21 09:08 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国のとある村で、キスをした少女が追放されるという出来事があった。悲しみに暮れた少女は危うく自殺しかけるところだったが、現場に居合わせた警察の助けもあり、何とか村に戻ることが許されたという。

中国メディア正北方網などによると、この出来事が確認されたのは広西チワン族自治区玉林市博白県江寧鎮のある村。9月18日の午前、16歳の小花(仮名)のもとに恋人から「これから都会へ出稼ぎに行かなければならない」として、「5分後、村のはずれで落ち合おう」とのメールが届いた。

これを受け、5分後に小花は村のはずれで恋人と落ち合うことに。離ればなれになる、と感情が高ぶったのか、2人はそこで涙を流しながら抱き合い、何度もキスを交わした。しかし、その様子を小花の親族の一人に目撃されてしまう。まずいと感じた彼女はすぐにその場から恋人を立ち去らせ、自分は親族のもとへと向かった。

実は小花が暮らす村では、未婚女性の抱擁やキスは一切禁止という“掟”がある。現場を見られたとあっては言い逃れのしようもなく、恋人を先に逃がしたのは、彼にも危険が及ぶのを恐れたためだ。

その後、小花は“村の裁判”によって追放が決定。彼女の母親は何とか娘を許して欲しいと懇願したが、村の掟を破ったとあってはどうにもならない。村人の怒りも収まらず、仕方なく小花は村から出ていくことになってしまった。

村人のヤジを背中に浴びながら村を離れた小花は、悲嘆に暮れながら近くのダムへ。愛する恋人だけでなく家族も失った彼女にとって、もはや生きていても意味がないと感じられたのかもしれない。家族や恋人がこれまで与えてくれた愛情に感謝を示しながら、このとき自殺を決意していた。

しかし運が良かったのは、小花がダムの縁に突っ立っていたところを偶然パトロール中の警察官が見かけたこと。異変を感じた警察官がすぐに駆け寄り、自殺を思いとどまるよう20分以上説得し、自殺を思いとどまったそうだ。また、警察官が村の長老や村人たちに掛け合った結果、特例として小花は村に戻ることも許されたという。

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