「ベルセルク」声優3人が初集結、10年以上続くプロジェクトに意気込み。

2011/09/18 09:59 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


累計発行部数3,000万部超を誇る人気マンガの映画化第1弾「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」(来年1月から全国公開)の主要3キャストによるアフレコが9月17日に行われ、ガッツ役の岩永洋昭、グリフィス役の櫻井孝宏、キャスカ役の行成とあが収録に臨んだ。

「ベルセルク」は、1989年から「ヤングアニマル」に不定期で連載中の人気マンガ(※前身の「月刊アニマルハウス」含む)。単行本35巻までの発行部数は3,000万部を突破し、海外でもドイツ、フランスをはじめ全世界15か国で翻訳され、多くのファンに愛されている作品だ。2002年には第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞している。映画化プロジェクトは20年以上にわたって描かれた原作すべてを対象に順次映像化していくもので、「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」はその第1弾だ。

アフレコ収録で3人が一緒になるのは今回が初めて。主人公のガッツ役を演じる岩永は、オーディションの段階で声を聞いた瞬間に窪岡俊之監督が「彼がガッツだ」と即決したほどだが、本格的な声優業はこれが初挑戦だ。

グリフィス役の櫻井も長身の岩永をスタジオで見たときは「“リアルガッツ“だと思った」と吐露するほど、声だけでなく外見も見事なハマり役。役どころについて岩永は「ガッツは吠えたり叫んだりするシーンが多く、頭をクラクラさせながら(最初の単独アフレコでは)孤独と戦いながら演じていた」と語り、「監督には『そのままやってくれればいい』と言ってもらえたから迷いはなかったけれど、ガッツは強い反面心に闇を抱える役。声だけで表現するのは難しかったし、勉強になった」と振り返る。

櫻井が演じたガッツが所属する鷹の団の団長・グリフィスは「甘いだけでなくニュートラルであり、団長としてのカリスマ性やガッツが尊敬する男でなくてはならない」と、監督いわく“一番難しい役”。演じた櫻井は「オーディションだったので、自分の中で賭けて臨んだ。欲しいと思ったものは手に入れないと気が済まないタイプのグリフィスと僕はよく似ている。今日の収録では1人では出てこない表現も3人なら出てきたりして、より深くグリフィスを知ることができた」と語った。

鷹の団の紅一点、キャスカを演じる行成は「原作は全巻もっています。役が決まってから読み返しました。ベルセルクは人間の感情がむき出しで、熱いところが好き。心を震わせたい人はぜひ見て欲しいです。キャスカは男ばかりの鷹の団の中にいても引けを取らない強い存在。でも内面は女性らしくもあり、女性として凛としている姿もきちんとだせたら」と役どころについて話している。

また、20年以上続く原作の完全映像化にあたり、今後10年以上続く一大プロジェクトになるかもしれないとも言われている本作。岩永は「見どころがないところがないくらい、すべてが見どころ。ファンの多い作品なので、その名に恥じないよう、身の引きしまる思いです」と語ると、櫻井も「始まったばかりで10年と言えるのはすごい。長いプロジェクトになりそうので、多くのファンの方たちとともに作り上げていきたい。それに、原作の密度の濃いイラストを素晴らしいクオリティで仕上げている、その映像の美しさは必見ですね。作画とCGの合わさった、ベルセルクならではのハイブリットな映像を楽しんで欲しいです」と意気込みを語った。

最後には“ベルセルク・サーガプロジェクト”のシンボル、2メートルを超える超迫力の大剣“ドラゴン殺し”が登場。キャスト3人と大迫力の“ドラゴン殺し“のフォトセッションも行われた。(※“ドラゴン殺し”は、主人公ガッツがのちに手にすることになる、身の丈を超すほどの大剣。『ドラゴンを撃ち殺せるような剣を献上せよ』と国王の命を受けて作られたといわれている)

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.