ケンカで互いに自分の指切る、怒りの感情をコントロールできなかった夫婦。

2011/09/07 09:29 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


“怒り”や“悲しみ”といった感情は、自分でコントロールしたくても抑えられないときがある。それが結果として大きな問題を引き起こしてしまうこともあるが、中国では先日、ある女性が夫との激しいケンカがきっかけで、自分の指を自ら切り落とすという一件が起きた。

中国紙瀟湘晨報によると、この一件は湖南省長沙市で暮らす若夫婦の間で起きた大ゲンカが発端。ともに25歳の汪さんと張さんは2年ほど前に結婚し、1歳の子どもがいる。夫婦それぞれの親からしてみれば、そこまで仲が悪いようには見えなかったそうだが、9月3日の午前3時過ぎ、2人の間で大ゲンカが始まった。ケンカの原因は詳しく伝えられていないものの、夫の汪さんが妻の張さんにしばしばウソをついていたようで、積もりに積もった妻の不満と怒りが爆発したと見られている。

これが単なる夫婦ゲンカで済めばメディアに報じられることもなかっただろうが、このときは様相が異なっていた。と言うのも、妻が怒りに身を任せ、自分の人差し指を切断してしまうという行動に出たからだ。最初は激高した夫が自分の左手小指を切りつけたそうで、これに妻が過剰に反応。夫が原因のケンカにも関わらず、被害者ヅラされるのが気に食わなったのか、「負い目を感じたくない」とズバっと自分の左手人差し指を切断してしまったのだ。

想像するだけで何とも凄惨な現場だが、2人はそのまま病院へ。午前4時頃から夫婦揃って緊急手術を受け、現在も入院中だという。

なお、地元メディアが入院中の2人を直撃したところ、お互いにベッドを並べながらも一言も言葉を交わさない“冷戦状態”だったとのこと。妻は自傷行為に対して「後悔していない」とする一方で、「二度と自分を傷つけたりしない」と話すなど、複雑な気持ちではあるようだ。

こうした問題に詳しい中南大学心理学博士の郭氏は「衝動的な感情を制御できない人たちは、自分または他人にとって“時限爆弾”のようなもので、いつも問題にさらされ、人生を平穏に過ごすことは難しい」とし、感情をコントロールできるようになることは「人生の必修科目」と述べている。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.