「泥棒を下痢に」修道士が祈り、教会から立て続けに聖書盗まれ怒る。

2011/08/25 20:05 Written by Narinari.com編集部

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イエス・キリストの教えを請うべく、世界の多くの人々が足を運んでいる教会。敬虔な信者にとって、そこは人生の道を常に照らしてくれる神聖なる場所だが、そんな場所すらも荒らす不届き者が世の中に存在するのは残念なところだ。イタリアの伝統ある教会では先日、保管していた聖書が何者かに盗まれる事件が発生した。すると、貴重な書物の盗難に怒りを覚えたこの教会の修道士が、盗んだ犯人に対し「激しい下痢になるよう」神に祈ったとされ、話題を呼んでいる。

盗難の被害に遭ったのは、フィレンツェで594年の歴史を誇り、「ミケランジェロも礼拝した」(米放送局NBCワシントンより)というサン・サルヴァトーレ・アル・モンテ教会。この教会はミケランジェロ広場の近くにあり、「素晴らしい街の景色」(英紙デイリー・メールより)や歴史的な絵が楽しめるとあって、毎年多くの観光客も訪れている。そんな由緒ある教会で、最近困った問題が続いていた。

その問題は、ここ数週間のうちに教会で保管していた複数の聖書が盗まれたこと。中には教会が大切にしまっておいた「希少価値が高く、高価な聖書」(英紙ガーディアンより)も含まれており、やむなく寄付してもらった代わりの聖書を置いたところ、それもわずか数時間で盗まれてしまった。こうした事件が立て続けに起き、教会の修道士たちは「もう我慢できなくなった」として、神にその気持ちを祈りとしてぶつけようと思い立ったそうだ。

そして彼らが神に祈ったのが「泥棒が激しい下痢に襲われるように」というもの。一見変わったお願いは、彼らも「必ずしもきれいな言葉ではない」と認めているが、そこには症状が起きて「彼らが盗みに行けないようになれば」(デイリー・メール紙より)との意味が込められている。しかし、あまりに教会のイメージとはかけ離れた願いに、イタリアメディアがこれを報道。すると英米メディアからも注目され、この話題は世界に広まっていった。

実際に犯人たちが下痢に襲われているかは不明だが、思わぬ形で教会に起きた出来事を世間に知られ、教会の関係者たちも少しは気が収まったかもしれない。すでに教会側は警察へも被害届を出しているそうだが、下痢になろうがなるまいが、持ち去った犯人が聖書を返しに教会へ現れ、懺悔することを願うばかりだ。

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