ユニバ日本代表が英国破り優勝、女子に続き日本サッカーの強さ見せつける。

2011/08/23 01:41 Written by Narinari.com編集部

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8月22日夜、中国広東省深セン市で第26回ユニバーシアード競技大会のサッカー男子決勝戦が行われ、日本が英国を2-0で破り金メダルを獲得した。これにより、日本男子は1995年、2001年、2003年、2005年に続く3大会ぶり5度目の優勝となり、同大会での最多優勝記録を更新。前日の21日夜に行われたサッカー女子決勝戦でも日本女子が銀メダルを獲得しており、日本サッカーの強さを地元中国の人々に印象付ける結果となった。

中国では、数あるユニバーシアードの競技の中でも特にサッカーの注目度が高い。そのため、決勝戦のチケットはかなり前からすでに完売の状態で、日本代表が決勝に進出したことを知って応援に駆け付けた深セン在住日本人の中には、ダフ屋から高値のチケットを購入しなければならない人も多くいたようだ。ただ、実際に決勝戦の舞台となった深セン体育場を訪れてみると6割程度の観客しか入っておらず、明らかに転売目的でチケットが買い占められていたものと見られる。

21時にキックオフした試合は地元中国人が英国チームを応援するアウェーの中で行われた。日本がボールを持つと容赦なくブーイングが浴びせられたが、準々決勝の中国戦で完全アウェーを経験している日本はひるまない。立ち上がりこそ英国に攻められるシーンもあったものの、日本は徐々にペースをつかみはじめ、前半29分には待望の先制点が生まれる。浮き球のパスを受けたFW河本明仁選手が相手キーパーの頭上を越えるヘッドを決めた。   

後半に入っても日本の勢いは止まらない。動きが鈍くなり始めた英国に対して積極的に攻撃をしかけ、自慢のパスワークが機能。後半13分、ドリブルでペナルティエリア内に進入したDF丸山佑市選手が後ろから倒されてPKを獲得すると、これを主将の山村和也選手がきっちり決めて2-0となり、日本にとっては圧倒的に有利な展開となった。

その後も日本はMF六平光成選手やFW河本選手が効果的な攻撃をしかけ、何度か追加点が生まれそうな機会を演出したが、結局ゴールは生まれず。2-0のまま日本が英国を破り、優勝を果たした。

全体的に日本は英国にほとんどチャンスといったチャンスを与えることもなく、中国の観客も後半35分過ぎには続々と帰途につくなど、決勝戦にしては少々一方的な試合展開となった。  

なお、この試合。中国の反日感情を考慮した在広州日本領事館からのお達しがあり、ほとんどの日本人観客は一堂に集められて観戦することになった。試合中は混乱を来たさないためにユニバーシアードの係員が日本人観客の脇をかため、また試合後は領事館員先導の下、日本人観客は一緒に会場を後にすることに。とは言え、実際に観戦した限りはこれといった危険な目に遭うことは一切なかった。

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