「指輪物語」の世界を再現した宿、1泊約1万9,000円でファンタジー気分に。

2011/08/22 13:25 Written by Narinari.com編集部

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1954年に英国で出版されて以来、多くの人に親しまれてきたJ・R・R・トールキンの小説「指輪物語」。同作はピーター・ジャクソン監督の手により映画化され、「ロード・オブ・ザ・リング」三部作として世界中で大ヒットしたのは記憶に新しいところだが、米国ではそんな物語の世界観を再現したゲストハウス「Hobbit House of Montana(モンタナのホビットハウス)」がオープンし、話題を呼んでいる。

「Hobbit House of Montana」の公式サイトなどによると、この宿泊施設を作ったのは、モンタナ州トラウトクリークで電話代行サービス業を営んでいるスティーブ・マイケルズさんと妻のクリスティーンさん。自然豊かな米国北西部で暮らす63歳の会社社長とあって、彼らの自宅には100エーカー(約40万平方メートル)の広大な敷地があり、そこへ小説や映画を参考に「指輪物語」らしい建造物のデザインを作り上げると、敷地内の「20エーカー(約8万平方メートル)の丘」(英紙デイリー・メールより)を利用して宿泊施設の建設を始めた。そして2010年秋、物語に登場する“中つ国のホビット庄”をイメージした「Hobbit House of Montana」が完成。晴れてオープンとなった。

マイケルズ夫妻は、この世界観を再現するために41万ドル(約3,100万円)を投資。丘の下に作られたゲストハウスには、ファンタジーな曲線的な屋根や丸い窓などが設けられ、周囲にはホビット族のビルボの家や魔法使いガンダルフの像など、「指輪物語」ファンならたまらない建造物も多々配置されている。自然豊かなこの場所では、コヨーテや熊など多くの野生動物も姿を現すそうで、日常から飛び出して気分をリフレッシュしたいファンには格好の環境と言えるかもしれない。

また、多額の資金を費やしただけにゲストハウスの室内も充実。外の豊かな自然とは対照的に、家具やキッチンシステム、テレビ、ネットなどは最新の環境が揃えられ、ホビットに関する本やCDの図書館も利用できるそう。また、帽子や杖といった衣装もあり、希望者はこれらを着てホビットの気分を味わうこともできるそうだ。

こうした世界を堪能するために必要となる料金は1泊245ドル(約1万9,000円)。現在のところ「14組の予約しかない」(シアトル・タイムズ紙より)と伝えられており、気になった人はスムーズに予約ができるかも。ただ、当のマイケルズ夫妻は「お金を稼ぐのは電話代行サービス」と割り切っていて、あまり繁盛していなくても特に気にはしていない様子だ。「指輪物語」が大好きな人は、米国を訪れた際には、宿泊先の候補として検討してみてはいかがだろうか。



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