伝説のドラマ「深夜食堂」が復活、前作の主要スタッフ・キャスト続投へ。

2011/08/20 06:09 Written by Narinari.com編集部

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東京の新宿ゴールデン街の片隅で深夜0時から開店する食堂「めしや」を舞台に、マスターと客との交流を描いたマンガ「深夜食堂」(作:安倍夜郎)。2009年秋に小林薫主演でドラマ化され、深夜ドラマとしては異例のギャラクシー賞(テレビドラマの賞としては最も権威のある賞の一つ)を受賞するなど各方面で絶賛された作品だが、そんな同作の新シリーズ(第2部)の制作が決まり、10月からTBS・MBSで放送(曜日・時間未定)されることがわかった。

「深夜食堂」の原作は「ビックコミックオリジナル」(小学館)で連載され、「マンガ大賞2009」や「このマンガがすごい!2009」にも選ばれた話題作。ドラマ版では監督に「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で日本アカデミー賞を総なめにした松岡錠司や、「マイ・バック・ページ」の山下敦弘、フードスタイリストの飯島奈美(『かもめ食堂』)など、日本映画界を代表するスタッフが参加し、映画のようなクオリティと深くしみ入るストーリーが高い人気を博した。また、ギャラクシー賞のほか、韓国リメイクのオファーが届くといった展開などから、“伝説の深夜ドラマ”と呼ばれることもある。  

そんな「深夜食堂」の新シリーズは前作の主要スタッフ、キャストはそのまま続投。監督には「毎日かあさん」の小林聖太郎、脚本には「Wの悲劇」や「探偵物語」など日本映画史に残る数々の傑作を手がけてきた荒井晴彦の参加が決定している。

マスター役の小林は「深夜食堂」の魅力について「個性的なキャスティングも魅力的でしたが、グルメとは180度違った、とはいえB級グルメなるものとは一味違った、あのなつかしい料理の数々じゃないでしょうか」と語り、前作を「予算が無い、ゆえに不便な場所へのスタジオ通い。無い無い尽くしの番組ではありますが、プロデューサー、松岡監督以下の執念さえ感じています。松岡、山下監督らがいなければあのテーストは実現しなかったでしょう」と振り返る。

そして、新シリーズは「前回にも増して、小林聖太郎さん、荒井晴彦さんらが加わり、大変パワーアップしており楽しみです」「僕自身は、ただカウンターの内に立っていれば良いだけの役なんですが、味のある、(常連客役の)不破万作さんや綾田俊樹さんらの芝居をこっそり覗いていられるのも、何とも楽しい時間であります」と撮影開始を心から楽しみにしているようだ。

また、プロデューサーの遠藤日登思氏は「皆様からの熱いご声援のおかげで『深夜食堂』続編を製作できることになりました。めしや、再び開店です。マスター役の小林薫さんはじめ、個性的な常連さんたち、各話の素敵なゲストが登場します。もちろん、美味しい料理をご用意して、皆さまのご来店をお待ちしております」とコメントしている。


☆「深夜食堂」第1部プレイバック

舞台となる「めしや」のメニューは豚汁定食だけ。でも、「注文してくれりゃ、あるもんなら何でも作るよ」というマスターは、客からリクエストされた赤いウインナー、甘い玉子焼き、猫まんまなど、特別なことは何もないのに何だか無性に食べたくなる料理を作ってくれる。そして、そこにはさまざまなストーリーが込められ……。

「深夜食堂」は深夜帯の放送ということもあり、当初は特別大きく注目されたわけではなかった。しかし、小林演じるマスターの静かな佇まいと作品の評判が口コミで広がり、テレビドラマ好きの間でジワジワと話題に。また、前作には松重豊、田畑智子、須藤理彩、田口トモロヲ、風間トオル、オダギリジョー、田中圭、光石研、YOUなど、豪華なキャストが出演した。

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