80日間泊まり込みで空港をPR、空港内レストランで1日3食の食事付き。

2011/08/14 16:49 Written by Narinari.com編集部

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世界各地から人が集まる大きな国際空港ともなれば、たくさんの店や施設が立ち並び、飛行機に乗らなくても大いに楽しめる観光スポットになっている。それだけに、その魅力をすべて知るのはなかなか難しいことかもしれないが、このほどカナダのバンクーバー国際空港では、空港の魅力を広く伝える一般市民を募集した。その結果、自作動画への投票で最も人気の高かった29歳の男性がこのPR役を射止め、8月17日から80日間にわたり、空港に併設された豪華ホテルに泊まりながら活動をスタートさせることになった。

今回バンクーバー国際空港が開港80周年を記念して実施したのは、インターネットを駆使して空港のあらゆる魅力を広く世界へ伝えてくれる人を探す「Live@YVRコンテスト」なるもの。選ばれた人には「賞金1万5,000カナダドル(約116万円)」(カナダニュースサイト・BCローカルニュースより)が贈られるほか、空港内の滑走路が眺められるホテルで80日間の宿泊が許される。また、1日3食の食事は空港内にあるレストランで食べられるそうだ。

ただし、選ばれた人は80日間空港がある地域から出てはならず、取材とPR活動に専念するのが条件。その代わり、選ばれた人には通常関係者しか立ち入りできない場所も開放され、空港側は自由な活動を約束している。こうした場所の見学や関係者への取材などを通じ、TwitterやFacebookなどで記事や動画を更新していくのが、PR役の人に与えられる役割だ。

募集は今年6月から始まり、最終的には96人の市民が応募。自己PRなどの書類選考を経て、7月には最終候補者5名に絞られた。この5人からの絞り込みは、各々が作った「バンクーバー国際空港のことがどれくらい好きか」のアピール動画への一般投票をコンテスト公式サイト上で実施。投票は8月5日に締め切られ、2位に2倍以上の「4,128票」(カナダ紙バンクーバー・サンより)を獲得した、29歳の男性ジャガー・マーさんが見事栄冠を手にした。

間もなく始まるPR活動を前に、空港でさまざまな仕事をこなす人たちと会って、彼らの仕事や人柄を伝えるのが楽しみと意気込みを語ったマーさん。ほかにも、かつて彼の祖父が空港で没収されたポケットナイフの行方が「ずっと分からなかった」(バンクーバー・サン紙より)経験があるそうで、それがどのように対応されたのかを「最初に調べたい」とし、計画は着々と出来つつあるようだ。

よほど活動をするのが楽しみなようで、始まる前から「終わったときにどれくらい悲しいだろうと、もう考えているんだ」と、ちょっぴり先走り気味のマーさんだが、そんな彼なら大好きなバンクーバー国際空港の魅力を余すところなく見つけ出し、世界の人たちにしっかりとアピールしてくれるに違いない。

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