街角で結婚相手探し続け10年、「裕福な女性」を求める56歳の男性。

2011/08/14 02:34 Written by Narinari.com編集部

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結婚したいと思ってはいても、限られた生活環境の中で過ごしていては、そうそう新たな異性には出会えない。ならば自分から無限の可能性を探そうと、米国に住む56歳の男性は、10年前から週に1回ニューヨークの中心部に出かけ花嫁探しを行っているという。彼のやり方は、サンドウィッチマンのように相手に求める条件を書いたメッセージボードを身体に吊り下げ、街行く多くの女性たちにアピールするというスタイルだ。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルや英紙デイリー・メールなどによると、この男性はニュージャージー州で暮らしている、56歳のロバート・ダーリングさん。彼がこの行動を始めたのは2001年からだという。もともと結婚願望はなかったそうだが、46歳になった10年前、さすがに独り身の寂しさに気が付いたようで、「落ち着くときが来たな」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙より)と感じたそうだ。そのときから週1回ニューヨークの中心部に出かけ、相手探しをするようになった。

もちろん他の人と同様に、彼もインターネットのデートサイトに登録したり、家族や友人に紹介された女性と出かけたりと、いろいろな努力はしている。しかし、婚活を始めるのが遅すぎたと自覚している彼は、この方法が最も多くの女性と出会う確率があると信じ、また、最良な探し方だと考えているようだ。ただし、その割には、この10年間でデートまでこぎ着けた女性の数はたった1人。しかもその女性が彼に近づいたのは、「グリーンカード(米国の永住権)を取得したがっている友だちと結婚して欲しい」という理由だった。

それでも「決して諦めない」と、パートナーが見つかるまで続けると意気込むダーリングさん。彼はいつもウォール街やメトロポリタン美術館など、人が集まる場所の近くに立っているという。

それにしても、10年間も動いて相手を見つけられないなら、何かしらダーリングさんにも“相手にされない理由”があるのではと思ってしまうところも。その最大の理由は、ひょっとすると「現在失業中」という状態なのかもしれない。以前は陸軍士官学校や国立博物館などで警備員の仕事をしていたというが、9か月前に仕事を辞めて以来、現在まで働いてないそうだ。その影響もあるのか、ニューヨークに立つ彼は「髪の毛とひげを整え、50代にしては素晴らしい体格」を持っていながら、服装はラフなTシャツ姿。これには米国の出会い系サイト運営者が、女性に信用を与えるためにも「スーツかタキシードを着なきゃ」(米ニュースサイト・ハフィントンポストより)と苦言を呈している。

さらに、相手探しを厳しくしていると思われるのは、彼が女性に求める条件のハードルが高いこと。「自分を笑わせてくれる、利口な女性」は良いとして、ほかに「75万ドル(約5,700万円)の資産を持つ女性」というのもある。一応は「まだ資産がなくても充分考慮する」とのことだが、自分の生活基盤がない状態で相手に資産を求めるのは虫のいい話に聞こえなくもない。

とはいえこの活動のおかげで、女性だけでなく男性からも多くの連絡をもらい、それなりに出会いを楽しんでいる様子。相手に求める条件の内容はともかくとして、これからも諦めない気持ちを持ち続けて、素敵な女性との出会い探しを頑張って欲しいところだ。

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