眼の違和感は6cmの箸だった、転倒時に先端刺さるも11年間気付かず。

2011/07/14 16:04 Written by Narinari.com編集部

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中国では今年2月、頭にナイフが突き刺さったまま4年間普通に生活していた男性の話題が驚きをもって報じられたが、今度は右眼近くに箸が突き刺さったまま11年間気付かずに過ごしていた女性の存在が報じられ、同国内で話題を呼んでいる。

中国紙華西都市報などによると、女性はチベット自治区のラサで暮らす次央さん。今年4月、右眼が腫れて膿が出る症状が治まらなかった彼女が眼科医で診察を受けたところ、この驚きの事実が発覚した。

眼科医の徐さんは、次さんが病院を訪れたときのことをこう回想している。「彼女の右眼は赤く腫れ、膿も出ており、とても深刻な状況でした」。

そこでさっそくCTスキャンによる検査を実施。すると、次さんの右眼縁の右下あたりに、骨のような異物が確認できた。しかも、その異物は比較的深く突き刺さっており、外からは少しだけ見える程度だったという。どうやら膿は異物の周辺から出ているようで、このまま放置しておくと右眼の視力に大きく影響する恐れもあるため、すぐに手術で取り除くことになった。

手術と言っても、実際はピンセットで異物を取り除くシンプルなもの。徐さんが慎重にピンセットを彼女の右眼の端に当てて異物を引き抜くと、長さ6センチ程度の棒状のプラスチックが現れた。調べた結果、それは箸の先端部だったのだ。

もちろん、この事実を知らされた次さんはビックリ。「いったいなぜ箸が?」と困惑し、何が何だか、本人もわけがわからない状況だった。

眼の裏に箸が隠れていた経緯が判明したのは、それからしばらく経ってからのこと。次さんがある記憶を呼び覚ましたためだ。次さんはうろ覚えながらも、11年ほど前、自分の不注意により自宅で転倒したことがあった。そのとき彼女はテーブルに顔面をぶつけ、右眼に傷を負って腫れ、膿の症状が現れるようになったそう。しかし、病院で膿を取り除くと、眼の腫れは少し残ったものの特にこれといった違和感はなく、視力にも大きな影響が出なかったことから、検査せずに放置していたそうだ。

それからというもの、次さんは右眼の膿を取り除く以外、特に治療という治療はしてこなかった。しかし、今年になって次さんが子どもとぶつかったことがきっかけで、再び右眼の症状が悪化。現地の病院では原因が判明しなかったため、専門医である徐さんの治療にかかることになり、この驚きの事実が判明したというわけだ。

眼科医の徐さんは「彼女は本当に運がよかったです」と語る。箸が眼球を傷付けずに隙間に刺さったのは不幸中の幸いで、そのおかげで次さんの視力は影響を受けることがなかった。

なお、次さんは箸が取り除かれた後に適切な治療を受け、2か月もすると元の状態にまで回復したという。

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