60歳でやりたい60のこと、“未体験の行動”リスト作り挑戦する女性。

2011/07/12 12:50 Written by Narinari.com編集部

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日本では“還暦”として、人生の大きな節目に捉えられる60歳という年齢。それは自分の生まれた年から十干十二支が一回りして、同じ組み合わせに戻るとの発想から生まれたものだが、意味合いは異なるものの、欧米でも同じようにこの年を大きな節目と捉える習慣がある。今年5月に「恐れていた区切り」(英紙デイリー・テレグラフより)を迎えた60歳の英国人女性は、これからを楽しもうと今まで未体験だった行動を60個リストアップし、1月から挑戦し続けているそう。中には「義母になる」など、自分の力だけではどうにもならない希望も含まれているようだ。

この女性は、英南東部シッティングボーンで学校の司書として働いている60歳のレスリー・エバンスさん。日本風に言えば、5月に“還暦”を迎えたエバンスさんは、昨年からこの誕生日を迎えるのを恐れていた。「マイルストーン(節目)」と考えていた60歳を迎えるのは、彼女にとっては大きな心の痛みだったそう。しかし時間は確実に流れるもの、それに気付いた彼女は「“痛み”を軽減させることをしよう」と考えた。そこで、今までに経験したことがない行動の中で、「最も楽しくて面白い年になるであろう」60個の行動をリストアップ。今年1月から、順に挑戦を始めたそうだ。

その60個のリストを、デイリー・テレグラフ紙はすべて掲載している。それを見ると、誰でも簡単に出来そうなものからなかなか難しそうなもの、女性ならではといったものなど様々な希望がズラリ。例えば「数独を完成させる」「カラオケをする」「Wiiで遊ぶ」などは、道具さえ揃えばクリアはそう難しくなさそうだ。ほかに「60歳の誕生日パーティーを開く」といったモノもあるが、全体的に出かけたり、変わった体験をしたりといったものが多い。

特定の観光地や図書館、美術館の類、スポーツ観戦に行きたいという希望はまだ大人しいほうで、中には「タランチュラに触る」「装備を付けて養蜂に参加する」といったちょっぴり怖いモノも。さらに「図書館を守る抗議活動をする」や、金持ちや有名人に会うといった希望もあり、どれも実に積極的だ。

6月末現在でエバンスさんの挑戦は60個のうち43個が完了。残りは17個だが、そのすべてがいつ終わるのかは彼女次第だろう。残りの「アイルランドを訪れる」というのは彼女の都合によるとして、最大の課題と見られた「義母になる」も、長女ビクトリアさんが近々に結婚する予定だそうで、これもクリアは間近となった。

テレグラフ紙に続き、7月頭にはデイリー・メール紙の記事になり、難関のひとつだった「新聞の取材を受ける」も成功。まだ2011年の下半期を残して7割超のミッションをクリアし、快調に記念イヤーを過ごしているエバンスさんは、いま、60歳の生活を世界の誰よりも楽しんでいるのかもしれない。

ちなみに、こうしたリストを挙げて行動に移すのは、“死ぬ前にやりたいリスト”と言われる「バケツリスト」が思い出されるが、エバンスさんは「これはバケツリストではありません」ときっぱり。「私はすごく元気でいるし、死ぬことは今年のリストにはないから」(デイリー・メール紙より)と語っている。

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