工事周知を有名人に「呟いて」、ロス市警がガガやデミ・ムーアらに要請。

2011/07/05 16:50 Written by Narinari.com編集部

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先の来日では数々のイベントやインタビュー取材などを通じて、日本のために精力的な活動を続けたレディー・ガガ。その動向には海外からも注目が集まり、改めて世界的歌手の影響力の大きさも感じさせてくれた。そんな絶大な影響力に目を付けた米ロサンゼルス市警は、最近ガガも含めた有名人らに対してあるお願いをしているという。そのお願いとは、7月に予定している高速道路の集中工事に伴う一時閉鎖のお知らせを、ツイッターでつぶやいて欲しいというものだ。

米紙ロサンゼルス・タイムズなどによると、ロス市警がこの情報をメディアに発表したのは6月29日のこと。カリフォルニア州内の海岸沿いを南北に走る、激しい交通量で知られる高速道路405号線(サンディエゴ・フリーウェイ)は、7月15日からの週末に、高架橋の架け替え工事などを含む道路改修工事のため、上下線でそれぞれ一部区間が閉鎖される。

ロス市警は工事実施によって、405号線周辺道路の交通事情が悪化すると警戒。特に閉鎖地域の付近で、交通が「麻痺状態になる可能性がある」と大きな懸念を抱いている。そこで、そうした状況を出来るだけ避けようと、さまざまな方法で市民への周知を広めることにした。そのひとつがメディアへの記者会見で、ほかにも新聞やテレビの広告、電子メールでのお知らせなどローラー作戦を展開し、もちろん高速道路上にある掲示板での注意喚起も行われている。

しかしこうした展開を行っても、発信した情報が「テレビやラジオ、新聞といった従来の手段でニュースを受け取らない人」(ロサンゼルス・タイムズ紙より)には届かないと感じていたそう。そこでロス市警が目を付けたのが、多くの有名人たちが利用しているツイッターだった。有名人が何かしらツイッター上でつぶやけば、フォローしている市民には必ずメッセージが届くはず。その広がりに期待して、多くのフォロワ―を抱えているミュージシャンや俳優、スポーツ選手などに工事のお知らせをつぶやいて欲しいと要請しているというわけだ。

ロス市警が要請したことが米メディア上で確認されているのは、約1,130万人のフォロワ―を抱えているレディー・ガガに、約700万人を抱える俳優のアシュトン・カッチャーとデミ・ムーア夫妻や、キム・カーダシアンらの名が挙がっており、ロス市警は彼らの関係者にコンタクトを取り、ツイートのお願いを行っている。これまでのところ、アシュトン・カッチャーは6月30日、デミ・ムーアは7月2日につぶやき、当日は計画的に動こうと呼び掛けた。ちなみに、ロス市警は「閉鎖の日(7月15日)に近い」タイミングで行って欲しいと希望しているという。

さらには、Googleマップなどの地図情報サイトにもお知らせをお願いしているというほど、周知に躍起になっているロス市警。中でも有名人のツイートには大きな期待を寄せているが、考え得る混乱を最小限に防げるよう、周知の努力はぎりぎりまで続きそうだ。

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