カモメがカメラ持ち去り撮影、カンヌの街が眼下に広がる映像の真偽は。

2011/06/28 16:17 Written by Narinari.com編集部

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果てしなく広がる大空を羽ばたく鳥のように、自由に飛んでみたいと思う人は少なくないだろう。そんな鳥の気分をちょっぴり味わえる1本の動画が、いま、話題を呼んでいる。この動画は路上に置かれた小型カメラを1羽のカモメが持ち去り、撮影したもの。映像には一瞬にしてフランス・カンヌの街が眼下に広がる素晴らしい景色が収められている。

YouTubeに6月23日付で投稿された「Seagull stole GoPro」(//youtu.be/rIu5B3Fsstg)なる動画。「GoPro」はヘルメット用や車載用などの小型カメラを数多く製造している世界有数の米国メーカーで、この動画を投稿した人物によると、彼はカンヌの街に滞在中、所有していた「GoPro」をカモメに持ち去られたらしい。そのときにたまたま撮影されていた映像を投稿したというわけだ。

始まりは、建物と街路樹が見える道を撮影者が歩いている夜のカンヌ。なぜかそのカメラを路上に置くと、遠くに白く映っていた1羽のカモメが近付いてきた。興味深そうにコツコツとくちばしで突く音がしたかと思うと、映像は真っ暗に。すると男性の「ヘイ!」という声を背に、カモメは録画状態になったままのカメラを持ち去って上空へと飛び立ってしまった。勢いよく羽ばたく音やスピード感、一気に画面に広がる空からの街の様子が不思議な感覚を醸し出している。

そのまま20秒ほど飛んだカモメがたどり着いたのは、投稿者いわく「城の壁」の上。ここで安心とばかりに一鳴きしたカモメは、口にくわえていたカメラを置くとせわしなく突き始め、カモメの胴体や顔などが映される。結局、カモメはカメラを置いてその場を飛び去ったようで、投稿者は「壁を登って」カメラを取り戻したという。

この何ともいたずら好きなカモメの動画は、投稿直後から世界のメディアに取り上げられ話題となり、6月28日現在で再生回数は85万回を超えた。YouTubeのコメント欄にも「いい眺めだ」「この動画は素晴らしいな」など、珍しい眺めを楽しんでいるユーザーが多いようだ。ただその一方で、この動画は「フェイク」と見ているユーザーもチラホラ。

というのも、そもそも男性がなぜカメラを路上に置いたのかや、持ち去られたカメラを発見できたことに疑問の声が上がっているほか、「GoProがバイラルビデオキャンペーンを行う企業として知られる」(米ニュースサイト・ハフィントンポストより)ため、動画公開の意図を素直に受け取れないユーザーも少なくないようだ。現在のところその真相は不明だが、いずれにしても話題を集めている作品として、真偽を確かめる意味でもぜひ一度ご覧になってみてはいかがだろうか。

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