「この年だと待ってはいられないのよ」90歳が“ネット婚活”で花嫁に。

2011/06/24 15:45 Written by Narinari.com編集部

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“婚活”や“肉食女子”などの言葉がすっかり一般的に聞かれるようになったほど、恋愛に対して積極的な女性が増えた昨今。恋人を見つけたいと思ったら、それなりに動かなくては、なかなか巡り合えないのは男も女も一緒だ。米国では、自ら積極的に相手探しを始め、見事に結婚を掴み取った90歳の女性が話題を呼んでいる。夫の他界後、独り身となっていたこの女性は、自分の年齢を考えれば相手を見つけるには「私が動くしかない」(米紙ピッツバーグ・トリビューンレビューより)と、出会いサイトに登録することから始めたという。

晴れて幸せを掴み取ったのは、フロリダ州タラハシーのモリー・ホルダーさん。彼女はそれまで「4人の子どもと7人の孫、8人のひ孫」(米放送局CBS系列WCTVより)に囲まれ、悠々自適な生活を送るおばあちゃんだった。1995年には夫を亡くし、以来16年間を独り身で過ごした彼女は、その間に少しずつ妻の立場から1人の女性としての気持ちが蘇ったという。そして、愛情を贈り、贈られる関係の相手がいない寂しさから、いつしか新たな相手を見つけたいと考えていた。

しかしいくら自分が元気でも、90歳近くの女性ともなれば「白馬の王子様がやって来ないのは分かっていた」(ピッツバーグ・トリビューンレビュー紙より)というホルダーさん。ならば自分で動くと決めた彼女は、いま振り返れば「何でそうしたのかは分からない」(WCTVより)と本人が話すほどがむしゃらな行動に出た。

それは、出会いサイトへの登録。昨年自らプロフィールを掲げて“婚活”をスタートさせた結果、11月にはついに理想の男性を見つける。スコットランド出身で米国の鉄鋼会社で働いていたという、82歳のエドワード・ニスベットさんがその人だった。

詩という共通の趣味を持つニスベットさんに興味を抱いたホルダーさんは、すぐに「彼に“ウィンク”を送る」(ピッツバーグ・トリビューンレビュー紙より)べくメールを出したそう。すると彼からも好意的な反応を受け取り、気持ちを近付けた2人は、今年1月に最初のデートをすることになった。

約束したホテルで初めて顔を合わせたホルダーさんとニスベットさんは、メールのやり取り同様にすぐに打ち解けた雰囲気に。彼女の付き添いで行った41歳の孫も、その様子に「彼なら大丈夫だと思ったから、2人を放っておいたよ」と安心したそうだ。

趣味だけでなく、共に伴侶に先立たれて寂しさを抱えていたという共通点が2人の関係を急速に進展させ、デートからわずか1か月後のバレンタインデーに、ニスベットさんが彼女へ正式にプロポーズ。そして6月18日に2人は教会で結婚式を挙げ、ホルダーさんは“ジューンブライド”となった。近日中には彼の家があるフロリダ州ナバーにホルダーさんが引っ越し、同居生活を始めるという。

「私たちくらいの年になると、待ってはいられないのよ」と、スピード結婚の理由を語った彼女はいま、幸せな気持ちでいっぱいだ。新しい夫が「魅惑の王子様のように見える」と話したかと思えば、「スコットランドのアクセントを聞くのが好きなの」と、おのろけコメントを連発し、気持ちがさらに若返ったようだ。「幸せは自分の手で掴もう」と、積極的に動くパワーがあった新郎新婦。きっとこれからの幸せもしっかり掴み取っていくに違いない。

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