自転車盗もうと斧で木を倒す、防犯カメラに映った米国の若者たちの暴走。

2011/06/13 15:06 Written by Narinari.com編集部

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停めておいた自転車を、うっかり油断していたら盗まれたという経験のある人も多いかもしれない。もちろん盗む側が悪い犯罪行為だが、盗まれて困る前に、所有者もカギやチェーンなどをしっかり利用して、盗まれないための対策を取っておくことは重要だ。ところが、米国ではそんな対策をもろともせず、自転車を盗むために大胆な行動に出た若者たちを捉えた監視カメラ映像が公開され、話題を呼んでいる。

この事件が起きたのは、6月8日午前2時ごろのこと。映像が記録されたとき、米ニューヨーク・ブルックリン地区のケンジントン・ストリートには、落ち着きなく動き回る5人ほどの若者がいた。彼らが気にしているのは、広い歩道に植えられたイチョウの木にチェーンで繋がれた「50ドル(約4,000円)」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)相当の自転車。これをどうにかして盗もうとたくらむ若者たちは、チェーンを外すためにあまりにも大胆な行動を起こした。

その模様を捉えた監視カメラの映像は、事件直後の6月8日にYouTubeへ投稿され(「Bike thief chopping a tree down to steal a bike」 //youtu.be/PcV4LVhSRLg)、大きな話題を呼んでいる。撮影が始まって1分後、画面下から1人の若者が斧を手に現れた。そして、この若者は自転車が繋がれた木に近付き、自転車の高さ辺りの場所を目がけて何回も斧を振り始める。その後も辺りを警戒したり、仲間から止められるような様子などを挟みながらも、いろいろな角度から斧を乱打。何回も木に斧を振り上げると、2時7分過ぎにイチョウの木はついに倒れてしまった。

歩道を塞ぐように倒れた木に気付いた数人の通行人は、様子を見に木の周りに集まって来るが、それらをやり過ごすと自転車の盗難に着手。折れたイチョウに繋がれたチェーンはあっさり抜け、自転車を盗むことに成功したものの、グループの1人が試乗するかのように辺りを乗り回すと、なぜかすぐに自転車を乗り捨てて去って行った。

結局、彼らが何をしたかったのかは不明だが、木を切り倒すという暴挙まで見せた彼らには「法によって罰するべき」(米ブログメディアGothamistより)との意見も。彼らの身元はまだ特定されていないようだが、自分たちの欲求のために、自転車の所有者や大勢の市民の迷惑を顧みない行動を取った彼らの罪は重い。

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