マクロミルは、4月から働き始めた全国の新社会人を対象に「新社会人の意識調査」を行い、その結果を発表した。調査期間は5月9日〜11日。

この調査は1988〜1989年生まれで、2011年に新社会人となった会社員・公務員500人（男性250人、女性250人）を対象に行われたもの。まず、新社会人となって1か月が経った時点での「勤務先の満足度」についてたずねたところ、「満足」（28％）と「どちらかといえば満足」（50％）を合わせた78％が満足していることがわかった。

この満足度（満足＋どちらかといえば満足）の割合を過去の調査と比較すると、2009年は70％、2010年は74％で、2年連続で満足度が上昇している。ただ、具体的に満足しているポイントを見ると、トップ2（「人間関係が良い」56％、「職場の雰囲気が自分に合う」45％）の項目は低下しており、5ポイント以上上昇した項目は「残業が少ない」のみとなった。この点について同社は「不況下の就職活動を乗り越えたことや、震災後という現状を踏まえ“就職できている状況”自体に満足しているようです」と分析している。

次に、現在の勤務先でいつまで働きたいかを質問。すると、「定年まで」（40％）がトップとなり、これに「好条件の職場があれば転職したい」（16％）、「いずれは転職したい」（10％）が続いた。男女別では男性の半数超が「定年まで」（52％）と回答。女性は「子どもができるまで」（19％）、「結婚するまで」（15％）の割合が高く、結婚・出産を機に辞めたいと考える人が3割超となっている。

さらに、「会社の上司から飲み会に誘われたら、どの程度参加したいと思うか」をたずねたところ、「参加したい（参加したい＋なるべく参加したい）」は83％と高い割合を示した。その理由は「職場の人間関係を円滑にするため」（84％）がトップで、以下、「仕事の上で参考になる話が聞けるから」（56％）、「上司や先輩と親しくなりたいから」（52％）と続いている。