登山玄関口に「富士山駅」誕生、富士吉田駅を名称変更&リニューアル。

2011/05/24 03:56 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


“富士山に一番近い鉄道”として知られる富士急行線の富士吉田駅が、富士山の山開きにあたる7月1日に「富士山駅」へ名称を変更する。これに伴い、駅の施設もリニューアルを実施。その詳細が発表された。

富士吉田駅は昭和4年(1929年)6月の開業以来、沿線住民はもちろん、多くの観光客や登山客に利用されてきた富士山の玄関口。今回の名称変更は、さらなる知名度の向上や観光客の誘致を図るのが大きな狙いだ。

リニューアルではまず、富士山の玄関口にふさわしいシンボルとして、高さ約7メートルの朱塗りの大鳥居を駅前広場に設置。これは富士山の神である「木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)」を祀る北口本宮富士浅間神社が、富士山吉田口登山道の入口にあたっていることに倣ったものだ。

次に、電車を待つ間に富士山を正面に仰ぐ位置で眺望が楽しめるよう、プラットホーム上に「展望デッキ(仮称)」を設置。さらに6階建てのターミナルビル屋上部分にも、ウッドデッキにベンチやテーブル、緑の植栽を配した「屋上展望テラス(仮称)」を設置する。

また、外国からの利用客が困らぬよう、コンコースの列車出発案内表示板や自動券売機には、英語・中文簡体字・韓国語・日本語の4か国語に対応した液晶ディスプレイ装置を導入。駅名看板も、同様に4か国対応とする。

そして、コンコース付近には富士山周辺の名産品を集めたショップを新設。さらにターミナルビル地下のフードコートでは、地元名物「吉田のうどん」をはじめとした富士山麓の名物グルメを集めて提供していくという。

なお、富士山観光のアクセスを整備する一環として、富士山五合目登山バスを原則として富士山駅始発となるよう変更。また、「吉田口登山道一合目からの登山」に便利な「馬返しバス」の新規運行も行う予定だ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.