“夢の中”で殺人指摘され自首、中国の警察が捜査を進めていくと…。

2011/05/12 18:04 Written by Narinari.com編集部

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4月27日の早朝、中国広東省珠海市でのこと。同市の新青派出所に、深刻な顔つきをした一人の男性が現れた。彼は突然、重々しい口調で「人を殺しました」と告白。すわ殺人事件の犯人かと、警察は捜査を始めたのだが……。

中国紙珠海特区報などによると、楊と名乗るこの男性は湖南省出身の22歳で、市内の料理店でコックをしていた。警官がよくよく事情を聴いてみると、派出所を訪れたのは「夢の中で、ある人が『お前は人を殺した』と言うのです。それで自首しました」とのこと。警察側も内容が内容だけに無視するわけにはいかず、男性の話にもとづいて捜査を開始した。

しかし、男性が暮らすエリアで起きた事件を徹底的に調べてみたものの、そのような事件は一切確認なし。次第に警察は、男性の殺人話の信ぴょう性を強く疑うようなり、検査をすることにした。その結果、男性の話は麻薬服用による幻覚が原因と判断。殺人ではなく、麻薬使用の疑いで逮捕となった。

本人曰く“夢の中”(実際は幻覚の可能性が高い)での話とはいえ、他人から自身の犯罪を指摘され自首するくらいなのだから、この男性は根っからの悪人ではなかったのかもしれない。しかし、中国で麻薬犯罪は、殺人に比するほどの重罪。安易に手を出したことで、大きな代償を払うことになりそうだ。

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