公衆トイレ覆うようにホテル建設、設備そのまま残し市民は無料で利用OK。

2011/05/01 15:37 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国のとある無料公衆トイレが、いつの間にかビジネスホテルに“変身”しているという事態が発覚した。なぜこのようなことが起きたのか、現時点では理由がハッキリしていないものの、中国のネットユーザーの多くは、ホテル建設業者と政府の癒着を疑っているようだ。

中国広播網などによると、問題の物件は河南省洛陽市の王城大通と積翠路の交差点近くにあった公衆トイレ。どこにでもあるようなごくごく普通の公衆トイレなのだが、これがビジネスホテルへと華麗なる(?)“変身”を遂げてしまった。

とはいえ、公衆トイレを取り壊して、その跡地にビジネスホテルを建設したわけではない。ビジネスホテルは4階建てで、1階はロビー、2〜3階は客室、4階は客室および事務所となっているが、建設業者は公衆トイレを残したまま、そこを覆うようにホテルの建物を建設した。そのため、ホテル1階の北側部分には公衆トイレが変わらぬ姿で存在しており、これまで通り市民は無料で利用できるという。

気になるのは、なぜホテル建設業者がこのような大胆なことをしたのかだが、公衆トイレの土地を利用することによって、用地買収などのコスト削減を図ろうとしたのではないかといった憶測を呼んでいる。もちろん、公衆トイレは政府が管理しているため、そう簡単に業者が工事などをできるはずはない。そのため、業者と地元政府の間で何かしらの癒着や“裏取引”があったことを疑う声も出ているようだ。

いずれにせよ、この一件は多くのネットユーザーから注目を浴びることになり、地元政府が対応に乗り出すことになった。結果、ホテルに対しては営業停止処分を下すとともに、1か月以内に元の状態に戻すよう通告したという。

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