中国の文化庁が通達した? 「カラオケで歌ってはいけない37曲」に物議。

2011/04/22 12:09 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国のあるカラオケ店に掲示されていたポスター“カラオケで歌ってはいけない37曲”が物議を醸している。NG曲として名前が挙がる37曲は、中国浙江省の文化庁が定めたものとポスターには書かれているが、リストの中には多くの中国人がよく知るメジャー曲も数多く含まれており、そうした点が「理解できない」と問題になっているそうだ。

中国紙天津北方網などによると、このポスターが目撃されたのは、同省温州市にあるカラオケ店。そこには「浙江省文化庁の要求により以下の違法な37曲は歌うことを禁じます」と記されるとともに、違法と判断された曲のリストが併記されていた。そして、この規則はカラオケ店の客によって撮影された写真がネットに出回り、瞬く間に多くの人々が知るところになった。  

禁じられた曲のリストには小雪の「任賢斎」や陳升の「北京一夜」など、中国人によく知られている曲のほかに、台湾の人気ヒップホップグループである麻吉の曲なども。中にはタイトルだけで「低俗」と判断されてもおかしくないような曲も含まれているが、ファンからしてみれば「低俗」であろうとなかろうと、自分が愛している歌をカラオケで歌えないのは残念なところだろう。実際、ネットでもこの規則に対する批判の声がたくさん挙がっている。

浙江省温州市のカラオケ店従業員は地元紙に「どうしてこれらの歌が禁止されたのか、理由はよくわからないんです」とコメント。温州市文化市場行政執法隊も「今は責任者が不在なため、お答えすることはできません」と述べ、規制が定められた具体的な理由などは明らかにしなかったそうだ。また、肝心の浙江省文化庁は、そもそも「発布していない」と、規則の存在自体を否定。どのようなルートでこうした規則が世にに出回ることになったのか「追及する」としている。

なお、浙江省文化庁が歌うことを禁じたとされている37曲には劉家昌の「梅花」「黄埔軍塊」、張宇の「大丈夫」、合唱の「台湾進行曲」、洛克班の「征服政界」、大支の「台湾SONG」、新宝島康楽隊の「大地」「B.M.LOVE」「等無限時批」、六甲楽隊の「台客SONG」、鄭進一の「愛国精神病」、安迪の「勇敢的台湾人」、羅百吉の「吹喇叭」、鉄竹堂の「為了兄弟」、麻吉の「爽」、麻吉弟弟の「ディアオ」「911」、小雪の「任賢斎」、陳升の「北京一夜」、TENSIONの「聡明」、陳変迅の「低等動物」などが含まれている。

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