ゲームボーイの「音」で曲演奏、叩く&こするなど多様な音をミックス。

2011/04/18 15:14 Written by Narinari.com編集部

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1989年に任天堂が世に送り出し、「テトリス」や「ポケットモンスター」などのメガヒットタイトルに支えられながら、世界で1億台を超える大ヒットとなった携帯ゲーム機のゲームボーイ。現在はニンテンドーDS、さらにはその次のニンテンドー3DSが携帯ゲーム機の主戦となる中で、かつて遊んでいたゲームボーイを最近は家でも目にしないという人は少なくないだろう。そんな過去へと追いやられたゲームボーイを活用して、1本の動画を生み出したドイツ人男性がいる。彼はゲームをするわけではなく、本体に付いているさまざまな部品を活用して音を出し、それを重ね合わせることで曲に仕上げているのだ。

この動画は4月6日付でYouTubeに投稿された「GAME BOY MUSIC (but not the kind you're thinking of)」(//youtu.be/gpdYKamOjUo)。製作したのは投稿ユーザーネーム「MrSeberi」ことセバスチャン・ベンダーさんというドイツ人男性だ。ベンダーさんはボタンや画面、はたまた電池挿入部のスプリングやゲームカートリッジも利用して、あらゆる音を活用しながら曲を作り出している。  

1分35秒の動画の始まりは、AボタンとBボタンを押す音から。横に並んだ2つのボタンからの音でも、よくよく聞いてみると微妙に高低がついて聞こえるから不思議だ。それから画面は4分割になり、十字ボタンを押す音、液晶画面と本体背面を弾く音が加わった上、電源ジャックにコードを中途半端に当てると出る「ブー」という低い電気音まで活用。単調になりがちなほかの乾いた音の中で、まるでベース音のように良いアクセントとなっている。

動画が進むと画面は9分割となり、本体横のギザギザの部分を爪でこすったり、背面をブラシで叩いたりしているほか、スプリングの音は弾き方を変えることで2種類の音を作り出している。さらに放り投げたカートリッジ同士がぶつかる音や、本体の挿入部からカメラカートリッジを引き抜く音、聞こえているかよく分からない電源ボタンをずらす音や、スタートボタンを押す音など、1つの本体から実にいろいろな音が生み出されているのだ。

これらをうまく組み合わせ、リズミカルな素晴らしい1曲となっているベンダーさんの「GAME BOY MUSIC」。4月18日現在で再生回数が50万回を超えているが、コメント欄にはベンダーさんの曲を絶賛する声が相次いで寄せられている。中には「iTunesで配信するべきだ」というコメントもあるが、そうした声に気をよくしたのか、ベンダーさんはしっかりこの曲のMP3も製作してダウンロードページを紹介。ゲームボーイを愛して止まなかった人も、純粋にどんな曲なのか気になる人も、最近お目にかかる機会がめっきり減ったゲームボーイの“雄姿”を一度ご覧になってはいかがだろうか。

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