死の淵を彷徨った米少年の告白本が話題に、知るはずのない身内に会った?

2011/04/09 16:20 Written by Narinari.com編集部

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いまから8年前、米国のある少年は盲腸の破裂により、死の淵を彷徨った。幸い一命を取り留めて元気に回復したのだが、このときに体験した不思議な出来事をまとめた本が出版され、米国でちょっとした話題を呼んでいるという。

ネブラスカ州の小さな街に住む11歳のコルトン・バーポくんは、3歳のときに家族で隣のコロラド州へ旅行した際、腹痛を訴えて病院に向かった。医師の診断は風邪で、家族は予定通り旅行を楽しんだあと自宅に戻ったが、コルトンくんの腹痛は一向に収まらず再び病院へ。すると、彼の腹痛の原因が「虫垂の破裂」(MyFoxオーランドより)と判明し、彼は誤診されてから5日間も苦しんでいたと、そこで初めて分かったそうだ。

コルトンくんはすぐに手術を受けることになり、両親は「息子を失うと思った」(米放送局CBS系列WTKR-TVより)ほどの深刻な状態。しかし困難な手術が成功すると、3歳の少年は苦難を乗り越えて順調に回復、これには両親も「息子はほかの子と何か違う」(米放送局CBS系列WHNT-TVより)と感じたというが、コルトンくんはそのとき、本当に普通の人とは異なる体験をしていた。

手術から4か月が経ち、コルトンくんもすっかり元気を取り戻したある日、父親のトッドさんが冗談で「病院に戻りたいか」と質問をすると、息子はビックリするような話を明かし始めたという。「病院にいたとき、天使が僕に歌を唄ってくれたんだよ」と語りだしたコルトンくん。唐突な告白にトッドさんは妻ソニアさんと2人そろって「目を丸くした」(MyFoxオーランド)。にわかには信じられない息子の話は、やがて自分たちも信じざるを得ないほど、具体的な話になっていく。

死の淵を彷徨っている間、彼は多くの人に出会い、そこには彼が知るはずもない身内も含まれていた。例えばその1人がコルトンくんが生まれる30年前に亡くなった曾祖父。その姿はかなりリアルだったそうで、数か月後にコルトンくんの祖母が、青年時代の曾祖父を撮した写真を送ると、彼はその姿に似ていると話したそうだ。

さらに両親を驚かせたのは、コルトンくんが言った「僕にはもう1人姉妹がいるでしょ」との言葉。彼は混濁する意識の中で女の子と会ってきたというのだ。実はソニアさん、過去に流産した経験があったものの、3歳の息子にはそのことは話しておらず、これにはビックリしてしまった。

この話は教会の牧師を務める父親によって次第に周囲にも広がっていき、多くの人が「本を書くように勧めた」(MyFoxオーランドより)。そこで昨年11月に「Heaven is for Real」のタイトルで本が出版されると、これまでに約50万部が販売され、未だ「全国の本屋が欲しがっている」(WTKR-TVより)状況になっているという。

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