事故起こしたおかげで命拾い、のどに詰まったリンゴが衝突の衝撃で外れる。

2011/04/05 20:48 Written by Narinari.com編集部

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運転する車で交通事故を起こしたおかげで、九死に一生を得た――。事故で命を“落としそうだった”ではなく、“落とさずに済んだ”という、ちょっと変わったケースが米国で起きた。

米地方紙レディング・イーグルや米放送局FOX、英紙デイリー・メールなどによると、この事故は3月29日午前9時頃、ペンシルバニア州レディングの高速道路でのこと。リチャード・ペイラーさんの運転する大型トラックが中央分離帯のコンクリート壁に激突し、道路にはトラックから漏れ出た燃料や大きなコンクリート片などが散乱、現場付近は5時間にわたり通行止めとなった。

ペイラーさんは骨折のほかに頭に軽いけがを負い病院へ搬送。激しい事故の衝撃を受けても命に別条がないのは幸いだったが、実はペイラーさん、この事故がなければ命を落としていたかもしれないのだ。

運転中に「ときどき果物を食べる」(米地方紙レディング・イーグルより)習慣があった彼は、このときもリンゴを食べながら運転していたそう。しかし、何かの拍子に、不運にもリンゴをのどに詰まらせてしまった。

「息ができなくなって1〜2秒は覚えてるのだけど」と事故時を振り返っていることから、のどに詰まってすぐに意識を失ってしまったのかもしれない。また、目撃情報の中には事故直前のペイラーさんが「ハンドルにもたれかかっていたのを見た」(米地方局WFMZ-TVより)との話もあり、ハンドルを操作する人を失ったトラックが、そのまま中央分離帯に向かって行ったという事故のようだ。

衝突の衝撃は当然彼の体にも伝わったが、結果的にこれがミラクルへと繋がる。そう、のどに詰まっていたリンゴが外れたのだ。事故直後は「まだちょっと苦しかった」(レディング・イーグル紙より)と話すペイラーさんだったが、息ができるようになったおかげで意識も回復。けがは負ったものの、事故の衝撃がなければそのまま命を落としていた可能性もある状況だったとあって、病院で治療を受けながら「(中央分離帯の)壁に感謝しなくてはいけないね」と語ったという。

ちなみに、事故検分でトラックのダッシュボードからリンゴの破片を発見した警察も、「この事故が彼の人生を救ったね」とコメントしている。

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