泥酔有利なファミコンゲーム、呼気のアルコール濃度で得点を競う。

2011/03/09 14:01 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


カートリッジ型のアルコールセンサーに息を吹きかけ、濃度が高ければ高いほど高得点――。そんな一風変わったファミコンの自家製ゲームが米国で開発され、ちょっとした話題を呼んでいる。

その名もズバリ「DrunkenNES」(※NESは海外版のファミコンのこと)と名付けられたこのゲームの楽しみ方は至ってシンプル。コントローラーを操作するのではなく、プレーヤーはカートリッジ型のアルコールセンサーに“カセットフーフー”のように息を吐くだけでおしまいだ。ただし、プレーヤーに必要なのは呼気に含まれるアルコールで、濃度が高いほど得点が出る仕組みとなっている。

YouTubeには、実際にゲームをプレイしている動画「DrunkenNES Rankings」(//www.youtube.com/watch?v=KYNoPeRqidY)が公開されている。懐かしいテイストの漂うタイトル画面には警官に追われる酔っぱらいの姿が描かれ、ゲームをスタートさせると現れるのはアルコール測定画面。8ビットのドット絵で画面いっぱいに登場するロボットらしきキャラクターや、測定中に流れるファミコンならではのピコピコサウンドは、オールドゲームファンにはたまらない雰囲気だろう。

測定結果を表示する画面に現れるキャラクターたちも実にユニーク。得点が低い場合に現れるのは「sober(しらふ)」にかけて「sew bear」と名付けられた、ミシンで布を縫っているかわいらしいクマだ。このほかにも帽子を被った猫や、目を回した蜂のキャラクターなどが登場する。

プレイ人数は一度に3人から16人と大人数にも対応しているそう。場を盛り上げるパーティーゲームとして活用できそうな出来映えだ。ちなみに、このゲームは2月26日にニューヨークで開かれたゲームの展示会に出品されたものだという。

開発したアンドリュー・レイターノさんは自身のブログの中で、購入したセンサー類の中にアルコール検知器があるのを見つけ、このゲームを思い付いたと明かしている。そこで友人らの協力を得て「DrunkenNES」を作り上げ、皆で試した結果、「かなり正確」にアルコール濃度を測定してくれるそうだ。

このゲームは市販化されるわけもなく、楽しめるのはレイターノさんと、その仲間や家族といった周辺の人たちだけ。ほかの人たちは動画でその楽しさを味わうしかないのだが、実際にプレイしてすぐに終わるよりは、彼らが楽しんでいる様子を客観的に眺めていたほうが面白いのかも。どんなゲームか気になる人は、ぜひ動画をご覧いただきたい。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.