ツイッターで11年ぶり父娘再会、「娘を探してる」ツイートの2日後に。

2011/03/06 11:12 Written by Narinari.com編集部

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先日米国で、支援グループから受け取ったケータイでツイッターを始めたところ、別れた娘と11年ぶりに再会を果たしたというホームレスの男性が話題となった。以前から娘の所在を確かめたいと思っていたこの男性は、昨年11月にホームレスとなったが、グループからの支援とフォロワーの協力によって父娘は無事に対面。男性は孫の顔も見られ、大いに喜んでいるそうだ。

米放送局CBSやNBCなどによると、プエルトリコ出身で58歳のダニエル・モラレスさんに転機が訪れたのは、今年2月のこと。ホームレス支援グループ「Underheard in New York」がモラレスさんら4人の男性にプリペイド式のケータイを支給し、彼らにはそれを使ってツイッターを始めてもらうという試みを始めた。日々の暮らしや胸の内を発信してもらうのが狙いだ。

こうして2月3日から、渡されたケータイを使ってツイートを始めたモラレスさん。開始からほどなくしてフォロワーが3,000人を超えるなど、彼のツイッターにはさまざまな声が寄せられるようになった。

そして、次第に他人との結びつきが感じられるツイッターを楽しむようになったモラレスさんは、以前から心に秘めていた思いを告白。2月23日、彼は「サラ・リベラという名の娘を探してるので、知っていたら教えてくれないか」と、フォロワ―に協力を呼びかけたのだ。

米紙ニューヨーク・デイリーニュースによると、娘のリベラさんとは、2000年に彼女が母親とプエルトリコからニューヨークへ渡って以来、音信が途絶えていたそう。少なくとも最近は同じニューヨークに住んでいながら、全くお互いの所在を掴めていなかったという。そうこうしているうちに「会いたい」との願いは叶わぬまま、11年の歳月が流れてしまった。

その間、彼はニューヨークで警備員の仕事をしていたが、背中のケガがもとで失業。家賃が払えなくなり、昨年11月に家を追い出されるハメになってしまった。ところが、結果的にはこれが2人の再会を実現させるきっかけとなったようだ。

ツイッターで呼びかけたモラレスさんは、翌日にリベラさんがまだ少女だった頃の写真を掲載。すると、これを見たヘザー・カニングハムなる人物がすぐにリベラさんのFacebookへメッセージを投稿し、モラレスさんが探していることを知らせたという。それをチェックした瞬間、「こんなことあるの?」(ニューヨーク・デイリーニュース紙より)と、リベラさんはビックリしたそうだ。

そしてモラレスさんが呼びかけてからわずか2日後の25日午前10時、2人はマンハッタン近くの公園で再会を果たした。リベラさんは4歳と1歳の子どもたちも連れ、おじいちゃんと孫は1時間ほど一緒に遊び、笑い合っていたという。

ツイッターを始めてすぐに訪れた、11年間行方の分からなかった家族の再会劇。「喜びでいっぱいだよ」とモラレスさんが語れば、リベラさんも「お父さんが見つかって、本当に幸せ」(CBSより)と話している。

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