フリーターの貯蓄額は平均83.4万円、「50万円未満」は7割を占める。

2011/02/15 12:56 Written by Narinari.com編集部

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若者を中心に堅実志向が強まり、貯蓄をする人が増えていると言われる昨今。しかし、いざ貯めようと思っても、なかなか預金残高が増えないと嘆いている人は多いかもしれない。インテリジェンスが運営する求人情報サービス「an」は、そんな貯蓄の実態、特にフリーターの貯蓄額に迫るべくアンケート調査を実施した。

この調査は北海道、関東、東海、関西、九州に在住する、15〜34歳のフリーター783人(男性270人/女性513人)を対象に行われたもの。まず、「現在の貯蓄額」をたずねたところ、最多は「50万円未満」(67.4%)で、これに「50万〜99万円」(9.5%)、「100万〜149万」(8.0%)が続いた。フリーターの7割近くは貯金額が「50万円未満」という結果になっている。

年齢別にみると、「50万円未満」と回答した割合は、「20〜24歳」で72.3%、「25〜29歳」は70.3%と7割以上に。また、「30〜34歳」では「400万円以上」が11.0%と、400万円以上貯蓄している層が1割いる一方で、「50万円未満」は59.7%と半数以上が50万円を切っている。

平均貯蓄額は、全体では83.4万円。年齢別では「20〜24歳」は49.9万円、「25〜29歳」は80.3万円、「30〜34歳」は114.5万円となった。

さらに同居形態別に見ると、「一人暮らし」の平均は44.1万円だったが、「同居家族あり」の平均は93.4万円と、一人暮らしの平均貯蓄額の2倍以上の額に。年代別に見るとその差はより顕著に現れ、「20〜24歳」では「一人暮らし」(18.8万円)と「同居家族あり」(58.1万円)の差は39.3万円、「30〜34歳」では「一人暮らし」(61.0万円)に対し、「同居家族あり」(126.4万円)と、その差は65.4万円に開いている。

今回の結果について「an」の奥山真編集長は「将来の不安に備え20代から貯蓄を始める人も少なくないようです」とした上で、「特に一人暮らしのフリーターにとっては、家賃や光熱費、食費などの生活費が負担で、なかなか貯蓄に手が回らないのも現状」と分析。「営業や接客、ITなどのスキルを身につけることで、時給アップや正社員登用のチャンスが開ける求人も多く存在します。アルバイトを通したステップアップも可能なので、視野を広げて仕事探しをしていただくことをおすすめします」とアドバイスを送っている。

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